体育会卒業生へのエール~ご卒業おめでとうございます

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令和3年3月吉日


上智大学体育会OB会 会長 小川利明


皆さん、ご卒業おめでとうございます。

 コロナ禍において多くのクラブの学生が、課外活動の制限、制約を受けながらも、練習に励んできたと思います。しかし、自分たちの大学生活の集大成にしようとしていたにも関わらず、その成果を発揮できる活動の舞台がないまま、1年が過ぎようとしています。
 特に、今年度の卒業生にとって「来シーズン」というものはなく、このまま卒業していく事になります。私も、かつて現役時代はリーグ戦の中で勝利の喜びも敗れた悔しさも十二分に味わいました。しかし、今その思い出を語れるのも、試合があったからこそだと思います。最高のパフォーマンスを実現できたはずの戦いの場を奪われた皆さんの悔しさや無念さは、同じ体育会に所属していたものとして想像に難くありません。
 残念ながらコロナの終息には相当の時間がかかる状況です。この厳しい環境の中で、船出する体育会卒業生にどのような言葉をかけられるのか、考えてみました。
 ありきたりの言葉ですが、皆さんには「可能性がある」という事です。勿論、良くなる可能性もあれば悪くなる可能性もあります。ただ、圧倒的に良くなる可能性が高いと断言できます。なぜなら、将来に向けての時間を横軸に、皆さんの能力や経験値を縦軸にした面積は無限の可能性としての拡がりを示しているからです。

 一方、皆さんが日々積み重ねてきた練習やその努力は、競争相手を想定したものである反面、自分の体力や技術をいかに高めるか、常に自分自身との対話だったのではないかと思います。私は、体育会経験者は自分自身との対話により常に自分を高める事を日々積み重ねてきた、というアドバンテージがあると考えます。皆さんには、眼前に広がる可能性というフィールドの中で、このアドバンテージを存分に活かして、駆け回っていただく事ができると信じています。そして成長していく自分自身を感じて下さい。

 上智大学の体育会の学生は、学業とスポーツの両立を求められます。まさに、アマチュアリズムを体現し、卒業を迎えた皆さんの未来に、上智大学体育会OB会は心からエールを贈ります。そして、卒業しても上南戦やリーグ戦など、後輩の顔を見に来ていただきたいと思います。皆さんのこの1年間の悔しさと貴重な経験を無駄にすることなく、後輩の指導に繋げていって下さい。後輩も皆さんの登場を待っています。

 上智大学は、船出した皆さんの母港です。いつでも立ち寄ってください。OBOGとなった皆さんとお会いできる日を楽しみにしています。

以上


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