100周年記念拡大東京大会開会式

10月19日(土)、20日(日)の2日間にわたって、ソフィア会主催100周年記念拡大東京大会(第5回地域ソフィア会全国大会/各種ソフィア会全国大会)が四谷キャンパスを中心に開催されました。その中の19日14時10分より10号館講堂で行われた開会式の模様をほぼリアルのまま聞き起こしでご紹介します。なおわかりにくい語彙や言い回し、また聞き取れなかった部分などは一部修正してあることをご了承ください。

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開会式の様子

(司会)拡大東京大会にお越しいただきまことにありがとうございます。私くし、本日の開催式と全体会議の司会進行役を努めさせていただきますNHKアナウンサーの中村慶子('05理化)と申します。どうぞ最後までよろしくねがいします。

司会中村
中村慶子氏

(司会)それではただいまより、100周年記念拡大東京大会を始めさせていただきます。まず初めに、この大会の開催に当たりソフィア会を代表いたしまして和泉法夫会長('70理機・'72文社)よりご挨拶をさせていただきます。

和泉会長
和泉会長

(和泉)本日は、拡大東京大会に多数の方がお集まりいただきほんとうに有難うございます。この大会はみなさんご存知のように、2009年に九州ソフィア会を中心に北九州でやった1回目の地域全国大会からスタートして、其の次の年に関西、そしてその次が山梨、さらに昨年が函館という形で、地域からさまざまな100周年のためのムーブメントを起こそうじゃないかということでやってまいりました。そして100周年で東京に戻って来た、それがこの拡大東京大会でございます。

本当にこの間に、さまざまな地域ソフィア会のたいへんなご協力を経て、素晴らしい盛り上がりがこの100周年に向けて出来たんじゃないかと思います。

冒頭ですが、先ほど(この前の時間に行われた)代議委員会でも申し上げたのですが、皆様方のおかげで、ソフィア会の募金目標であった10億5千万円を、この度達成できました。(場内から大拍手)ありがとうございます。これは世界各地、そして国内含めた様々な団体のみなさんの上智大学に対する熱い気持ちがここに反映してくださったからではないかと思い、心から御礼申し上げたいと思います。

この拡大東京大会は、100周年のさまざまなイベントの中で、一過性で終わらせるのではなくて、上智大学がますます発展していくために、ここにいらっしゃる卒業生、あるいは若い、まだここに忙しくて参加できていない卒業生たち(も含めた方々)の活躍を(継続的に)支援することで、上智の評価につながらせたいというものであります。

(そこで)OBは決してお金(の援助)だけではなくて、様々な意味でみなさんが活躍されること、それが大学への貢献にもなるということ(を示したい)、それを睨んで、次の100年の上智大学を盛り上げていくためのさまざまな企画をスタートさせようじゃないか(ということになったわけです)。

これはみなさん、ボランティアなんで大変なんですが、それぞれ上智大学の顕学の精神をバックに、14のプロジェクトが今日キックオフします。それぞれ素晴らしい、あの芸術的な分野であったり、文化的な、或いはビジネス、それぞれの分野で、大学の精神を生かした活動を、点から線、或いは面、そして多くの若い方々もインボルブして、上智大学の次の100年のために、OBとして少しでも寄与出来ればということで、この拡大東京大会がスタートしております。

今日は長い1日になりますが、このあとワークショップ、懇親会と親睦を深めていただければ大変ありがたいと思っております。本日はみなさんにお集まりいただきまして、誠にありがとうございます。

(司会)和泉会長ありがとうございます。続きましてご来賓よりご挨拶いただきます。お一人目は学校法人上智学院理事長、髙祖敏明さまです。

高祖理事長
高祖理事長

(髙祖)みなさまこんにちは、今、和泉会長から元気の良いお話ございました。100周年記念の拡大東京大会の開催について、まずは(御礼)申し上げたいと思います。また開催について(ご尽力された)多くの方々に、この場を借りて御礼申し上げます。

いつもこのような場で申し上げているんですが、上智大学の評価は世界における卒業生の活躍に懸かっている、そのことについても御礼申し上げたいと思います。

私には3分間で100周年の行事の動向を述べよという要請があったのですが、大学での説明では90分くらいしゃべっているのですが(笑)、それほど時間がないというので、少し端折らせていただきます。

今日受付でザビエルの絵と「世界をつなぐ、ひとになれ」という新聞広告のカラー版、先着順なので先を争って奪いとってお持ち帰りいただきたい。そこに上智の歴史と現在の抱えている課題、これからのミッションが要約されています。

「世界をつなぐ、ひとになれ」という言葉の中に「叡智ソフィアが世界をつなぐ、ソフィア・ドリーミング・ザ・ワールド」という英語のメッセージが込められている。そういう意味で、私どもが中心になってやっている企画、例えば、岩波書店とのシンポジウム(07/20)、ドイツ文学科創設100周年記念講演会(07/20)や経済学部創設100周年行事(09/21)、大分市イベント(08/09-11)、国東市イベント(08/25)、大阪の細川ガラシャ(オペラ)(08/25)、アメリカのワシントンDCでのジョージタウン(大学共催シンポジウム)(09/09-10)、札幌、富士吉田、広島での平和への祈りコンサート(09/22)、それから、ケルン大学とルクセンブルク大学との共同シンポジウム(09/27)、上智福岡(中学高等学校)で新井満さんん迎えての企画(09/29)、静岡サレジオ学院でゾマホンを迎えての企画(10/05)、それから先週土曜(10/12)は南山に行って出稼ぎで来ている外国人の子供の教育、日本でどうやって対応していくか・・などなど10いくつの企画を実施して参りました。(細川ガラシャオペラは12月26日(東京)、翌年1月26日(京都)もあります)

またローマに於いて、教皇様にお会いしてまいりました。新聞でも報道されています。つい昨日(10月18日)その時のビデオが届きました。10分間。写真もありますので、いづれ編集をしてみなさまにもおめにかけたいと思っています。

ソフィア会では、その中身を担う意味で、現世の夢をつなぐと思ってますが、和泉さんが会長をやられているこの時期に、まさに叡智がソフィアをつなぐということを、何本も進めてくださっていると思っています。

学生たちも自分たちが主役であることを忘れられては困るということで、上智大学100周年学生委員会を作りまして、7月5日には(ユカタデー)ということで、キャンパスに浴衣で現れて、授業している先生の目を白黒させたということがあったり、さらに喜んでいるのは、上智学院が設置する教育機関(上智大学、上智大学短期大学部、上智社会福祉専門学校、聖母大学、聖母看護学校)の在校生を対象に、「上智」に対する提言(今、100周年を迎える上智に提言したいこと)を募集。187名の提言が集まったそうです。

それを今まさに絞り込んでもらっていて、最優秀、優秀、特別賞を、翌月曜(10/21)に発表することになっています(すでに発表済み)。そのトップの提言は、11月1日の東京国際フォーラムでの記念式典の中で学生からの提言ということで表彰(されるほか、3月に予定されているローマ教皇フランシスコの謁見巡礼に学院代表として参加する権利も授与)されます。

ですからみなさんの後輩も頑張ってます。どうぞこの東京大会、「ソフィア・ドリーミング・ザ・ワールド・トゥギャザー」。この言葉の(本質)を私ども、卒業生、現役で分かち合ってさらに深めてまいりたいと思っています。ご協力をよろしくおねがいします。

(司会)髙祖敏明さまありがとございました。続きましてもうお一方、上智大学学長、滝澤正さまです。

滝澤学長
滝澤学長

(滝澤)地域ソフィア会、拡大東京大会の開催に当たりまして、一言ご挨拶申し上げます。

今年は上智大学創立100周年という記念すべき年であります。ここで100年の歴史を振り返ってまいりますと、大学側がこれまで、大変な努力をしてきたということが見えてまいります。

私どもといたしましては、このような場を利用して伝統を守る、さらには発展させる、そう言う責務がある、そういうことをひしひしと感じているところでございます。

さらに注目されるのは、こういった発展が、多くの人々の支援によって支えられてきた、ということであります。ドイツのケルン大司教を始め、世界のカトリックの信者さまたち、ローマの教皇、イエズス会、学生とその父母、大学周辺のみなさん、さらには大学を卒業されたソフィアンの方々がいます。

最近「絆」という言葉が流行っているわけですが、こうした大学と大学を取り巻くステイクホルダー、さまざまな「絆」を大切に、大学単体ではなかなか実現し得ないことをどんどん試みていきたい。そう考えているところでございます。

そうした「絆」で最も重要なものは、卒業生とのつががりだと思っております。ソフィア会でも、これまでも、金銭面のみならず(各方面への卒業生の活躍など)、そこから上智の理解を広げる、そんな面でもご協力をいただいております。今後も一層のご支援を賜りたい。

大学としては、独自に「絆」を深めるために何か出来ることがあるんだろうかと考えると、おそらく、卒業したあとで上智大学で学んで良かった、そういう印象をもっていただけるような教育を施すことが、何より)必要と考えています。

ソフィアというととりわけ、年配の外国人の神父の先生方が非常に厳しかった、みなさん熱心に教育くださって、あとになって非常に心にのこっているとおっしゃる(卒業生の)方々がたくさんいらっしゃいます。

それから、学生のときはつまらなかったが、あとになって「あ、なるほど」と人生をある程度経験するとその重みがわかってくる・・。そんなようなことをおっしゃる方もいらっしゃいます。

上智で良い教育を受けた、だから後輩たちにもそういった良い環境をと、ソフィア会を通じて支援しよう思っていただけるように、我々大学側としては、心がけてまいりたいと考えております。

2世紀目に入った上智大学は、上智の特徴が具体化する新しい学部「総合グローバル学部」を2014年度から立ち上げます。2015年度からは、TEAP(アカデミック英語能力判定試験)利用型の入試も開始いたします。さらに2016年には、(上智麹町ビルを含む約6000㎡の敷地に)地下1階地上19階建ての新校舎も立ち上げます。(1階には800人規模のホールを兼ねる大教室、LLCなどを配置。2-6階は教室や研究室。3階部分に、西側に立地する2号館との連絡デッキを設ける。最上階には教職員同士の交流を促すファカルティクラブ。8階以上の高層部には収益を目的とするオフィスビル機能を配し、賃貸で得た収益は海外留学生などを支援する奨学金制度の創設に充てることも検討中)

今後の上智の発展に、あたたかい心でご支援いただければ幸いです。ご清聴ありがとうございました。

(司会)滝澤さまありがとうございました。それでは最後に拡大東京大会の実行委員会を代表いたしまして、佐藤正由起実行委員長からごあいさつをさせていただきます。

佐藤委員長
佐藤委員長

(佐藤)本日はこのように沢山の方にご参加いただき、ありがとうございます。

さて、本実行委員会は昨年夏にスタートして、100周年に相応しいコンセプトをということで、検討を重ね、ソフィア会、常任委員会を伺いながら、ソフィア「NEXT100」プロジェクトを立ち上げました。そのプロジェクトは、上智大学の次の100年に向けて、できるだけ多くの方に、ソフィアンが日常的に参加できるテーマを設けて、役に立ったり、ほっとしたり、助けあったり、そういうことができる楽しい環境を提供するものであります。

今年度は今年の初めからグループを募集し、本日現在12グループが活動しております。各グループは、長くて9ヶ月、短いものは始まったばかりですが、本日のワークショップに向けて懸命に準備してまいりました。みなさまにはぜひ、これらのワークショップにご参加いただいて、ご意見などいただければ幸いに存じます。(中略)

このようなグループ活動は、来年以降も続けてまいります。年ごとにグループを増やしてできるだけ多くの方が参加できるようにしてまいりたいと思っておりますので、今後とも皆様のご協力を賜りたいとよろしくお願い申しあげます。本日は誠にありがとうございました。

会場2
会場の様子

(参考リンク)


上智大学100年公式ページ
http://sophiauniv100.jp/

100周年記念イベント一覧(これから)
http://sophiauniv100.jp/events/schedule/schedule.html

100周年記念イベント一覧(終了分)
http://sophiauniv100.jp/events/schedule/past.html

上智大学100周年行事カレンダー(ソフィア会ページ)
http://www.sophiakai.gr.jp/100th/

100周年創立記念事業一覧(大学版ページ)
http://www.sophia.ac.jp/jpn/aboutsophia/sophia100/ichiran

100周年記念拡大東京大会ページ(ソフィア会)
http://www.sophiakai.gr.jp/news/news/2013/2013101901.html


静岡サレジオ小中高等学校との共催企画(ゾマホン氏)
http://www.sophia.ac.jp/index.php/jpn/info/news/2013/9/globalnews_845/20130912news?kind=0

上智福岡(中学高等学校)で新井満
http://www.sophia.ac.jp/jpn/info/news/2013/9/globalnews_846/20130912fukuoka

ケルン大学とルクセンブルク大学との共同シンポジウム(9月27日(金))
http://www.sophia.ac.jp/jpn/info/news/2013/9/globalnews_857/20130920news2

上智大学100周年学生委員会 発足のお知らせ
http://www.sophia.ac.jp/jpn/info/news/2013/9/globalnews_840/20130904news

学生提言コンテスト
http://www.sophia.ac.jp/jpn/info/news/2013/10/globalnews_894/node_26878?kind=0

TEAPについて
http://www.sophia.ac.jp/jpn/admissions/gakubu_kanren/teap

上智大学創立100周年・岩波書店創業100年記念シンポジウム
http://www.sophiakai.gr.jp/news/news/2013/2013072001.html

写真など

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  • 独自に工夫した日本語教材模型を手に講演する江副さん.jpg
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