10月19日(日) 上智大学100周年記念拡大東京大会エクスカーション 「10時出発ゆとりコース」に参加して
磯浦康二('57文新)
「出発」
定刻10時、雨の中、参加者30人余を乗せたバスは四ツ谷キャンパス前を出発。実行委員の根元良彦さんがマイクを持ち軽妙な司会でバス内を盛り上げ、順次マイクを回して自己紹介。これから訪問する「聖母大学」のOG13人も参加。ソフィアンとは初交流。窓外の景色は、雨に濡れて黒く落ち着いた道路、傘をさして歩く人々風情など「雨の東京の景色」もまた良きもの。
「聖母大学」
雨が激しくなる中、最初の訪問先、新宿区下落合の「聖母大学」に到着。ここは「上智学院目白聖母キャンパス」「聖母看護学校」でもある。2011年に上智学園と合併したことで、その移行期で「聖母大学」4年生と「上智学院目白聖母キャンパス」として2年生3年生がここで専門科目を学んでいる。(1年生は一般教養を四ツ谷キャンパスで学ぶ)。
3年生の現役学生さん3人が学内を案内してくださる。1号館と2号館があり1号館は昨年完成したばかりの真新しい建物。現代的なデザインの壁面が印象的。3階の実習室にはベッドが25台並び壮観。実修では1ベッドに患者役、看護士役、観察役の3人づつが一組になる。一番手前のベッドで先生が実技と説明を行うと、その様子をテレビカメラが映し、学生は各ベッド毎に設置されたテレビ映像を見ながら実習を行うとのこと。見学者はみな感嘆!
聖母大学は1948年(昭和23年)に創立。教育理念は「愛によりて真理へ」。1963年には聖母助産婦学院を開設。2004年、聖母大学看護学部看護学科開設。そして2年前の2011年4月「学校法人聖母学園」と「学校法人上智学院」が合併し「学校法人聖母学園」は解散。
隣接して1931年(昭和6年)創立の「聖母病院」があり学生が実習に行く。
「昼食」
再びバスに乗って昼食のため錦糸町の「東武ホテルレバント東京」に向う。時間調整のため東京駅前を通過。この間、先ほど中断した自己紹介を続け、到着までに、北海道、山形など遠方から参加の方も全員が終了。
予定より少し遅れて到着。食事は和洋中のランチブッフェ。お目当ての「カニの足」をかじりながら歓談。
「スカイツリー」
昼食を終えてスカイツリーに到着。雨のため当日券は発売中止で、団体の予約のみ入場可とのことで意外と早く350メートルの「天望デッキ」に到着。
窓の外は雲に覆われて視界ゼロ。じっと待っていると時々雲が風に吹かれ、雲の切れ目から下の景色がのぞく。その度に「見えた!見えた!」と叫び声があがり皆が下を覗き込む。街並みや動き回る自動車が幻のように雲の切れ目から浮かび上がる。雲の上からの天空の眺めは幻想的で美しい。
外が曇って景色が見えない時でも楽しめるように「天望デッキ」には、大画面の映像映写設備がある。「晴れた日の眺望」「スカイツリーが出来るまで」(それぞれ4分~5分)を上映している。更に江戸時代後期の絵師、鍬形恵斎(くわがたけいさい)(1764~1824)描く「江戸一目図屏風」(えどひとめずびょうぶ)が展示されているが、この絵をデジタル化したアニメ映像作品を上映している。
江戸時代の絵とスカイツリーの展望が、ほぼ一致するというので制作されたもので、屏風絵の中を鳥が飛んだり木の葉が散ったり遊んでいる子どもたちが走ったりして、とても楽しく見ごたえのある映像である。
今回は、聖母大学OGの皆さんとも交流が出来て有益で楽しい素敵なバスツアーでした。岩瀬深雪さん、根元良彦さんはじめ実行委員の皆さま、事務局の津久井博次さん、山田知子さん、佐藤洋子さんも参加されお世話になり有難うございました。