2016年度(第25回)コムソフィア賞発表、講演会はASF2016で。(4/20情報更新)

第25回コムソフィア賞は植木千可子さん('83院外)、孔健さん('96院新聞)、石川えりさん('99法国際関係法学)に決定! 基調講演会はオールソフィアンの集い2016で実施!

■2016年度コムソフィア賞が決定

マスコミ・ソフィア会は、さる2月22日「第25回コムソフィア賞最終選考委員会」を開催。会では、向山肇夫選考委員長、村田亨('64外露)副会長をはじめ、マスコミ・ソフィア会の常任幹事8名と、戸川宏一('63経商)ソフィア会副会長、黒水則顯('78文新)三水会会長の事前投票も含め、厳正に選考会が行われました。候補者の募集・推薦は昨年12月~今年1月末まで、ソフィア会会員ならびにマスコミ・ソフィア会員から受付け、これらの候補から質疑応答の後、最終選考を行い次の3名の方々に賞を贈ることを、選考委員の満場一致で決定いたしました。

コムソフィア賞:植木(川勝) 千可子さん(うえき ちかこ)さん
 (1981年外国語学部フランス語学科卒、1983年大学院外国語学研究科(国際関係論専攻)修士課程修了、早稲田大学大学院教授)

◆コムソフィア賞:孔 健(こう けん)さん
 (1996年大学院文学研究科新聞学博士課程終了、週刊チャイニーズドラゴン主幹)

◆コムソフィア賞:石川えりさん
 (1999年法学部国際関係法学科卒、認定NPO法人難民支援協会代表理事)

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左から植木千可子さん、孔健さん、石川えりさん


■受賞理由について

◎植木 千可子さん(コムソフィア賞)

安倍政権は集団自衛権の行使を容認し、世界で自衛隊の軍事力行使の基準を緩和。われわれ国民はどう対処すべきか、集団的自衛権の容認は何をもたらすのか? 国民は参議院選挙を控え判断を求められている中、現下の火急の問題に長年にわたる世界の安全保障研究成果が、著書「平和のための戦争論:集団的自衛権は何をもたらすのか?(ちくま文庫)」として結実。世界的視野に立った抑止論は今後の日本の針路を考える上で貴重であると評価されました。

◎孔 健さん(コムソフィア賞)

中国との対話は、今や日本のみならず世界の課題である。上智大学大学院新聞学科卒業後「週刊チャイニーズドラゴン」を創刊し、さらに多くの著作活動を通じて日中対話への貢献は大変大きい。日中対話への論陣は、時には日本・中国両国にとって鋭く重く、今後の日中関係にとって欠くことの出来ない貴重なジャーナリストととして評価されました。

◎石川えりさん(コムソフィア賞)

難民問題に学生時代から関心を寄せ、卒業後も難民支援協会に属し、日本における難民問題解決に努力を重ね、国会にも働きかけ日本初の難民認定関連法案改正に貢献。現在難民問題は全世界に拡大し、特にEUは押し寄せるシリア難民で大きく揺れる中、国境を越えて活動する石川さんの難民への温かい視点に今後の活動への期待が大きく評価されました。

今回は25回という節目であることから、授賞式ならびに受賞者の記念講演会、懇親会を5月に行われる「オールソフィアンの集い2016」会場にて行うことになりました。つきましては、みなさまお誘い合わせの上ご参加いただきますようよろしくおねがしいます。

■授賞式日程

◎授賞式
日時:2016年5月29日(日)11:30開場/12:00開会
場所:上智大学四ツ谷キャンパス内:2号館 401号教室
参加費:無料(マスコミ・ソフィア会会員のみ)

◎基調講演会(主催:マスコミソフィア会、協力:経済人クラブ、三水会)
日時:2016年5月29日(日)12:30開場/13:00開会
場所:上智大学四ツ谷キャンパス内:2号館 401号教室
参加費:無料(一般公開)

◎懇親会(主催:マスコミソフィア会、協力:経済人クラブ、三水会)
日時:2016年5月29日(日)15:15開会
場所:上智大学四ツ谷キャンパス内:2号館 402号教室(401号教室のとなり)
参加費:卒業生・一般2,000円、学生500円

懇親会の参加ご希望の方は下記メールアドレスに「参加希望」と書いてメールで申込みください。(基調講演会は懇親会参加メールをいただいている方優先入場となります)
info@cumsophia.jp(マスコミ・ソフィア会事務局)

■基調講演会等タイムスケジュール

11:30 マスコミ・ソフィア会総会受付開始(2-401号室)
12:00 総会とコムソフィア賞授賞式(マスコミ・ソフィア会会員のみ)

12:30 講演とシンポジウム開場(一般者観覧)
13:00 「ソフィアンが語る今日の戦争と平和」講演会
13:00 植木 千可子(うえき ちかこ)さん講演
    講演テーマ「平和のための戦争論」
13:20 孔 健(こう けん)さん講演
    講演テーマ「中国の今後の世界での役割」
13:40 石川えりさん講演
    講演テーマ「難民から見る世界と日本」

14:00 休憩

14:10 シンポジウム「今後の日本の針路について」
    モデレータ:加藤春一、パネリスト:植木 千可子、孔 健、石川 えり
15:10 シンポジウム終了

15:15 懇親会(隣の2-402号教室にて)
15:50 校歌を歌う
16:00 閉会

■コムソフィア賞について

「コムソフィア賞」は、上智大学の卒業生でマスコミ関係者約千人で組織する同窓会「マスコミ・ソフィア会」が、上智大学卒業者・関係者を顕彰するために設けたものです。今年で25回目になります。今回も、候補者の選考基準は、地域や国際社会への貢献度、内外ジャーナリズムへの貢献、母校への愛情、ソフィアンとしての誇り等の項目について細かく評価、特に「なぜ、今年なのか」という観点も重視しています。

※過去の受賞者はこちらを御覧ください。
http://cumsophia.jp/賞の歩み/

■受賞者プロフィール

植木(川勝)千可子さん(早稲田大学大学院教授・アジア太平洋研究科)
1981年上智大学外国語学部フランス語学科卒。1983年上智大学外国語学研究科(国際関係論専攻)修士課程修了。2006年マサチューセッツ工科大学大学院政治学研究科博士課程修了、博士号(Ph.D.政治学)を取得。朝日新聞記者(政治部等)、北京大学客員研究員、防衛省防衛研究所主任研究官などを経て2008年から早稲田大学アジア太平洋研究科教授。専門は国際関係論、安全保障論。主な著書に、『平和のための戦争論』(ちくま新書)、『北東アジアの「永い」平和』(勁草書房)など。

孔健さん 週刊チャイニーズドラゴン主幹
1996年上智大学大学院新聞学科博士課程卒業後、「週刊チャイニーズドラゴン」を創刊。孔子研究家、世界孔子協会理事長。日中関係評論家として多くの著作活動を通じて日中対話への貢献している。中国との対話は日本のみならず世界の課題であるが、孔氏の発言は日中両国にとって時に鋭く重い。今後の日中対話にとってきわめて貴重なジャーナリスト。

石川えりさん 認定NPO法人難民支援協会代表理事
1999年上智大学法学部国際関係法学科卒。学生時代、国連高等欧弁務官の緒方貞子氏の活動を尊敬し「1994年のルワンダ内戦」を機に難民問題に関心を深め、卒業後は難民支援協会に属し、日本における難民問題解決に努力を重ねてきた。国会に働きかけ日本初の難民認定関連法案改正に貢献。現在難民問題は全世界的に拡大、特にEUは押し寄せるシリア難民で大きく揺れる中、今後の日本の難民問題活動のリーダーシップ的存在。

写真など

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  • 独自に工夫した日本語教材模型を手に講演する江副さん.jpg
  • 細川護熙さん制作の副賞「刷毛目丸皿」.jpg
  • 村田亨マスコミ・ソフィア会会長から江副さんに副賞が手渡された.jpg
  • 江副さんの賞状を読む鳥居正男ソフィア会会長.jpg
  • オンラインでお祝いを寄せられた曄道佳明学長.jpg
  • 江副隆秀さん夫妻を囲んでの受賞記念写真.jpg
  • 写真1_第28回コムソフィア賞授賞者.png
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