エジプトレポート(アレキ編7) スポーツクラブにおける指導
上智大学柔道部OB・OG会の皆様
ご無沙汰しております。久し振りになりますがアレキサンドリアレポートお送り致します。
以前から声かけられていたのですが、最近アレキサンドリア市内のプライベートスポーツクラブでも柔道の指導を行うようになりました。子供から大人まで混ざっていますが、皆熱心なので稽古指導もついつい力が入ってしまいます。
アレキサンドリアには、こうしたスポーツクラブで柔道を教えている倶楽部が6箇所あります。施設設備はきれいでよく整っています。ただし金持ちクラスしか出入りは出来ません。いわばエジプト人ハイソサイエティーの社交場の一つとなっています。
学校スポーツが主体の日本と違って、エジプトでは、こういうスポーツクラブ出身者がオリンピックや国際大会で活躍しているのです。エジプトはLNオリンピックに7階級中5階級の選手を送り出しましたが、世界ランク20何位以内の選手しか出場資格が無いわけですからエジプトの柔道のレベルは大したものと言えると思います。
エジプトでは歴代日本の柔道が継承されており、崩し、体捌き等はよく教えられています。また先生方も世界大会に出場したり、日本で長く修行したりした先生方ばかりで、親日的な先生方が多いです。そういった先生方の柔道経歴と比べると見劣りする私ですが、プライベートクラブに私が顔出すと、生徒達は日本人である私のところにお願いしますと集中します。少し気が引ける時もありますが、私は自信持って堂々と対応しここでも柔道指導を楽しんでいます。今後、大学の授業での柔道指導と平行しながら、プライベートクラブ(現在2か所に行くようになりました)での柔道指導も継続したいと考えています。
写真1:クウェートからプライベート柔道クラブ員32名がアレキサンドリア大学に来校依頼されて柔道指導を行いました。
写真2:向かって右側の大きな男は 自称クウェートの篠原選手 払い腰は強力
写真3:アレキサンドリアのプライベートクラブで柔道指導を開始
写真4:アレキサンドリア大学の道場 先に来た者が道場の拭き掃除をする様になりました。一般に掃除は下層階級の仕事になる為、生徒は嫌がるのが普通ですが、足腰鍛えるのに効果ある事説明、生徒が自主的に拭き掃除する様になったものです。日本の昔が思い出される光景です。
尚、10月に約1ヶ月健康診断と母の介護の為日本に一時帰国致します。道場にも2回程度は顔出したいと思っております。皆様との再会楽しみにしております。どうぞ宜しくお願い致します。
アレキサンドリア大学柔道指導 小山 繁