上智大学法学部同窓会(SLA)は、セミナーシリーズ「法と実務の最前線」(第7回)を6月16日(木)18:30から法学部大会議室(2号館13階)で開催します。テーマは「認知症患者の事故とその責任」。講師は伊藤栄寿上智大学法学部准教授です。
今回のセミナーの主旨について、講師の伊藤准教授は次のように述べています。
「平成28年3月1日、最高裁判所は認知症になった高齢者が起こした鉄道事故についてJR東海の損害賠償請求を棄却、その家族の責任を否定しました。認知症患者を看護する家族にとっては歓迎すべき判決といえます。しかし、最高裁は常に家族が責任を免れるとしているわけではありません。また、認知症患者から被害を受けた場合に、この判決は歓迎できないものとなります。
本セミナーでは、認知症患者が増加しており、また増加し続けていることに鑑み、今回の最高裁判決がもつ意味、今後に与える影響について検討をし、今後の患者をめぐる法のありかたについてみなさまと考える機会を持ちたいと考えています」
法学部同窓会の「法と実務の最前線」は、主に、民間企業や官庁などにおいて法律関係の実務にたずさわっている法学部同窓生や学問研究をおこなっている法学部所属教員を講師として迎え、昨今の立法事情、行政運営、判例の動向など踏まえつつ、ホットでタイムリーな話題を取り上げ、解説・検討を加えようとするものです。
無料でどなたでも参加できます。分野を超えた多数の方のご参加をお待ちしています。
記
日 時:2016年6月16日(木) 18:30~20:00
場 所:上智大学法学部大会議室(2号館13階)
対 象:法学部同窓生ほか教職員、大学院生、他学部の卒業生
参加費:無料
問合せ・申し込み:hougakubu-alumni@sophiakai.gr.jp