上智大学法学部卒業生の皆さんの「学生時代の思い出」を不定期に掲載開始しています。あんな人、こんな人、いろんな人が登場しています。
第3回目は辻伸行さんです。
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1970年4月に上智大学法学部に入学したころはまだ大学紛争が続いており、その翌年の秋であったと思うが、ヘルメットをかぶった学生の乱入より授業が中断され、別の教室に移動して授業を受けた思い出がある。短期のロックアウトもあり学期末試験は3月に入ってから行われたのではなかったかと思う。
1973年にはオイルショックがあり、町のネオンサインが消え、冬の授業は暖房のない教室で先生も学生もオーバーコートを着込んで行われた。キャンパスを行き交う今の学生の姿を見ると、隔世の感がある。
その後上智の大学院を出て、上智に戻ってきたのは15年後の1995年4月である。上智に学ぶ学生の数も私の学生時代より大幅に増え、また、図書館をはじめとして新しい建物が次々建てられていた。大学の知名度もいっそう高くなっていた。
学生として学んだ期間を合わせると31年間上智大学にお世話になったことになる。良き師、良き学生に恵まれて幸せな大学人であったと思っている。
辻 伸行(つじのぶゆき)
法法1973卒(1974年3月)
元上智大学法学部教授
上智大学法学部同窓会 会長