パラ活動報告

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鈴木 孝(1970年理・電卒)    
担当:ボッチャ SID(Sport Information Desk)


初めに2020Tokyoオリンピック・パラリンピック(オリパラ)はコロナ禍で1年延期されて、開催に当たっては賛否ありましたが、無事に終わりました。

さて、ここではパラの活動報告を書く訳ですが、当方のオリパラとの出会いから書き進めたいと思います。

 25年前、現役で仕事をしていましたが、長野の冬季五輪に初めての単身赴任で現地に赴き、必死に仕事をしました。本番ではボブスレー・リュージュ競技のIT部長を務めました。そこでは地元企業のボランティアの皆さんの協力もあって無事に大会を終えることが出来て、この時から人の輪、繋がりの大事さを思い知りました。パラでは選手村でノート型端末の管理の地味な仕事でしたが、それなりに楽しかったです。

その後は2回海外での冬季五輪に応援に行き、長野での出会いに感激して橇競技の公式審判員の資格を取得し、毎年クリスマス頃に開催された全日本大会に競技役員として勤めを果たしました。当時の皆さんとは賀状やSNSで繋がっています。これは当方にとっての宝です。

 こうして今回2020Tokyoの招致が決まった段階で、何かのボランティアでお手伝いが出来ればと思っていました。

その後、或る日刊紙面でボッチャ競技の広告が出ていて、咄嗟にこの競技に関わろうと思い、国内審判員の資格を取りました。今は地元のボッチャ協会にも属して、交流大会や普及に微力ですが、お手伝いさせて頂いています。

そんな関係でオリパラのボランティアの応募ではオリはダメでしたが、パラでは大会ボランティア(Field Cast)としてボッチャ競技に選ばれました。

或る財団のパラのワークショップでは積極的に参加し、ロンドンやリオの事例を勉強しました。そして新型コロナの感染拡大で1年延期になり、一時はオリパラ熱も冷めましたが、リモートでの英会話特訓や役割別研修などでやる気が蘇りました。

 先ず、ボッチャ競技では参加選手は116名、25か国。障害の程度によりクラス分けがあり、BC1からBC4に分かれています。競技は個人戦が4つ、ペア戦が2つ、チーム戦が1つの計7つです。選手は全員が車いすで介助がつきます。

組織としては1.競技運営、2.会場運営、3.会場整備があります。更に、1.ではテクニカル系、サービス系に分かれます。当方の担当はボッチャ競技のSID(Sport Information Desk)で前者に属します。

実際にパラの開会式は8月23日でしたが、当方のボランティアは22日が初日で最終が9月4日で都合、10日間勤め上げました。

SIDの仕事は裏方ですが、非常に重要な仕事です。役割は一口で言うと、「各国競技者に対する各種情報提供と問い合わせ窓口」になります。具体的には●ビジョンボックスの管理運営、●競技スケジュールの更新情報、●試合結果の掲示、●プロテスト受付、●競技会場―>選手村バススケジュールの更新情報、●その他各種情報案内、●ストレージの管理運営(SID分室)●リラクゼーションエリアの管理運営(SID分室)です。

 SIDのボランティアは総勢16名で当方が最年長、午前シフトと午後シフトに分けられて、各自の勤務日程が決まっていました。リーダー役の下ではその日の役割が決まります。理学療法士を目指している大学生も居て、皆さん積極的に体を動かしていました。そんな中、当方は出しゃばらず、仕事はこなす、のモードで老若男として接しました。全く年齢は関係ありません。経験がものを言います。こうしてチームワーク良く大会を終えることが出来ました。特にSIDは選手や関係者と身近に接しましたので、"おもてなし"の気持ちで笑顔で挨拶、声掛けで大会がより身近なものになりました。

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 ここで写真を数枚、紹介します。

No1.当方のボランティアのユニフォーム姿で、この後記念写真を撮りました。

No2.リラクゼーションエリアの様子です。選手が思い思いに寛いでいます。

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No3.ボッチャ競技の審判の様子ですが、大変な仕事です。

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No4.或る日のボランティアの食事です。

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最後に今回のボランティアは貴重な経験を務めることが出来ました。期間も長く疲れは蓄積して終盤は大変でした。但し、選手との交流は日に日に増してよかったと思います。

オリパラ後にはボッチャを初めて知って人からは、素晴らしかったよ、の声を聞くと嬉しく良かったと思いました。Boccia万歳です。

今回のオリパラを機会に障害者との共生がうたわれています。日本はこの分野でも遅れているので、共生社会の実現に一歩でも進めばと願っています。

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