法学部同窓会の企画・主催による「セミナー"法と実務の最前線"」(第15回)についてご報告します。
同セミナーは、8月2日、四谷キャンパスで開催されましたが、講師として、本学法学部卒業後、国税庁に入庁し、仙台国税不服審判所長を最後に退官され、現在、高千穂商科大学大学院で教鞭をとっておられる住倉毅宏先生をお招きし、最近の税制改革をテーマにお話しいただきました。
先生のご専門は、租税法のうちでも法人税関係ですが、今回は、TVや新聞等でも話題になっていることから、相続税、消費税および税務調査の3本柱でお願いしたところ、相続税に関しては配偶者居住権、消費税絡みでは軽減税率制度の導入を主に取り上げたうえで、詳細なデータを添えつつ、わかりやすい解説を加えていただきました。
また、税務調査は、参加者にとって身近な事柄だけに、質疑応答に際しては熱心な質問が続きました。長らく現場に身を置いておられた先生におかれては、すべてお答えできることばかりであったに相違ありませんが、そのお立場からぎりぎり許されるであろう範囲の応答をしていただきました。
セミナー終了後に恒例の懇親会を開催しましたが、セミナー参加者のほとんどが残られ、講師を交え、なごやかで楽しいひとときとなりました。そのような様子を伺いつつ、今後も、実務経験のある卒業生を講師にお迎えできたらと感じた次第です。
次回は11月開催を予定しています。こちらも、どうぞお楽しみに。
同窓会会長 矢島(法法80年卒)