経鷲会 女子部会の第1回勉強会報告

 一昨年スタートしました「経鷲会 女子部会」主催の第1回勉強会を開催しました。

4月14日(土)午後1時~230分、上智大学6号館203教室にて、『福祉大国スウェエーデンの光と陰~スウェーデンに暮らして~』のテーマで、講師はスウェーデン在住のトゥンマン武井典子先生(ストックホルム大学より博士号取得・専門は自童文学)。

最初に人口は通貨、GDPなどの基本情報をお話いただいた後、スウェーデン人の考え方、働き方、子育てなどの生活について興味深い話がありました。基本的に、スウェーデンでは男女共同参画社会が形成されており、育児休暇の1年半も夫婦で休暇日数を分割することができること。産休後の職場復帰も保証されており、女性が働きやすい制度が充実している、という話は、これからの日本の方向性のヒントになりました。ただし、共働きでなくては余裕のある生活は困難という陰の部分もあることは否めません。その中で幼稚園や学童保育が充実していることで、ワークライフバランスがスウェーデン人にとっては平均的な暮らしとなっているそうです。

スウェーデン人が考える幸福観は、物質的なものではなく、「自然の中にいる時は幸福」というもので、それは長い冬とも関係しており、春になって太陽が出て緑が動き始める時のワクワク感から来ているのではないか、との分析でした。

高負担・高福祉の国ですが、教育費も医療費も無料であり、高齢者は毎月3万円もあれば生活は十分にできるという話は考えさせられました。さらに、スウェーデンでは、子供の自殺は全くない、との報告に日本の現実との違いを実感した人は多かったようです。働き方、経済的な考え方、教育、幸せ感など、日本が参考にすべきことを、本講演で知ることができ、勉強会を開催して主催者・参加者にとってプラスとなったことを報告します。

終了後、トゥンマン武井典子先生と参加者とで、リニューアルなった9号館地下食堂で交流会を持ち、情報交換や追加の質疑応答などを行って、午後3時半ころに解散しました。

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