最高に盛り上がったワイナリーツアー
最高に盛り上がったワイナリーツアー
報告者:上原隆一(上智大学経鷲会会長、SEC理事兼事業企画委員長)
9月13日(土)ソフィア経済人倶楽部、経鷲会(経済学部同窓会)共催の第
3回ワイナリーツアーが2年ぶりに開催されました(昨年は100周年"大祝宴"
でてんてこ舞いのため不開催)。晴天に恵まれ上智大学北門をバスが走り出
すと恒例となった、今日の旅の無事と大成功を願って、スパークリングワイ
ンで「Bon Voyage!!」
旅立ちに際しSEC戸川宏一専務理事からツアー参加者へ歓迎の言葉、そして
今回の企画全般を計画、立案および現地との交渉まで引き受けていただいた
大谷文孝さん(メルシャン元常務、日本リカー社長、会長を歴任)からご挨
拶を頂戴しました。引き続き参加者全員の自己紹介の後、訪問先である勝沼
醸造様の真骨頂であるブドウ品種「甲州」について上原隆一(日本ソムリエ
協会認定シニアワインアドバイザー)より簡単なセミナー開講。

3連休の初日ということで、予想通り道路は渋滞でしたがハイデッキのサロ
ンバスなので渋滞特有の閉塞感はありませんでした。それどころかワイナリ
ーでの講義が終わるまではアルコールを控えましょうと幹事がお願いしても、
後部サロン席部分は大いに盛り上がり、小学生の遠足から始まり、やんちゃ
な連中ほど後ろに座る不文律は生きているものだと実感する次第。

ワイナリーでは勝沼醸造副社長で醸造責任者の平山繁之氏による、楽しくわ
かりやすい講義を受け、ワインテイスティングは「甲州テロワール・セレク
ション」シリーズから3種を飲み比べました。これは同じブドウ品種でもテ
ロワール(ぶどう畑に影響を与える様々な環境、即ち畑の位置、高度、傾斜
、土壌、気候など)による違いを感じてもらうという趣向です。参加者はそ
れぞれ自分の気に入ったワインなど論じ合っていました。質疑応答では質問
が途切れず、次から次へ投げかけられましたが、渋滞で時間が押していたた
め残念ながら途中でストップとなりました。(質問できなかった皆さん、申
し訳ありません。紙面を借りてお詫びします。)

引き続き醸造棟にご案内いただきましたが、今まさにふつふつと発酵してい
るワイン(小さめのステンレスタンクと小樽仕込み、特に小樽は私たちのた
めにわざわざ埃など異物混入を避けるための布の覆いを外して見せていただ
きました)を初めて見る人も多く、香りを嗅いだり写真に撮ったりと素晴ら
しいセミナーとなりました。

ランチは勝沼では最も評判の良いレストランの一軒で勝沼醸造様直営の
「風」 に移動し、地元食材を活かした特別誂えの素晴らしいメニューと勝沼
醸造様の トップキュヴェ「アルガ ブランド」から美味しいワインを次々に
サービスしていただき一同感謝感激。

バスで勝沼醸造本社へ移動し、試飲とワインのお買物、更には勝沼醸造様の
ご 紹介で、地元でも優秀なブドウ農家として有名な"勝沼フルーツ「ぶどう
の樹」 "さんに立ち寄り、珍しい品種のブドウを試食や、ご主人の三枝社長
や奥様と軽 妙なやり取りをしながらお土産を調達して帰途につきました。
復路のバスの中 は、たくさんのワインを飲みながら気が付くと四ツ谷が目の
前、学生歌、校歌、エールで楽しい旅を締めくくりました。
以上、写真は石川雅弥理事にご提供いただきました。
勝沼醸造の様子
少し小さめのステンレスタンク

今はマスカット・ベリーAが発酵中です。白い布の覆いは埃よけです。金属の
蓋をしないのは、平山さんの方針でブドウを自由にさせるため(閉じ込めた
ら可哀想でしょ)と伺いました。
小樽(バリック、約225リットル)発酵中のマスカット・ベリーA。

樽の口にある器具は発酵の状況を観察するための器具で、発酵で発生した炭酸
ガスが器具の水の中を通るときポコポコと気泡が見える。