理工学部同窓会会員大会が10月22日(日)14:00~18:00、第一部は講演会、第二部は会員大会、6号館302室、第三部は場所を13号館(福田屋ビル)に変えて懇親会が開催された。
いずれも司会進行は、佐藤正由起副会長(機械71年卒)が担当した。
【講演会】
(1) 講演1は、理工学部機能創造理工学科教授であり上智大学長の曄道佳明先生より演題「上智大学 いま、未来」について、以下細目に亘り講演された。
・上智大の現況 ・ソフィアンの育成、新しいチャレンジ
・理工学教育の展望 ・研究の展開と発信
・結びとして社会環境と上智大の個性をどう融合させるか
・最後に理工学部同窓会への要望として、研究拠点の形成、学生への修学支援(大学院進学支援、海外での研究活動支援、海外インターシップ・海外研修への参加支援、アントレプレナー支援)そして学内外での存在感の向上

曄道学長と講演会風景
(2) 講演2は、「上智よ、アントレプレナーを目指せ!」をテーマに、「理工学部企業経営者の会」会員の廣末雅昭、渡辺克己、中山紘一各氏3名の講師が経営者の観点からそれぞれ講演を行った。
① 一番目の廣末雅昭氏(機械66年卒:(株)大阪鉛錫製錬所、代表取締役社長)は卒業後 日本IBMに入社し、約30年間勤務後に現在の会社へ転職し、2年後には創業100周年を迎えるべく第一線で活躍中である。
会社事業内容の紹介から始まり、アントレプレナーシップについて熱く語られた。
② 二番目の渡辺克己氏(化学78年卒:山形航空電子㈱、代表取締役社長)は、日本航空電子工業に入社し、30数年後に関係会社の現在会社の社長として活躍中である。
米国オレゴン州、メキシコ工場での10数年の海外経験も踏まえ、2年前より山形大学の講師を務め、リーダーシップ論入門の講座を持ち、その内容を中心に講演された。
③ 三番目の中山紘一氏(化学66年卒:(株)ケミトックス、代表取締役)は、身内の倒産の悲哀を味わい、企業の永続発展の心構えを説き、当会の設立者であり会長としての思いを話された。
上智大学に貢献するという理念のもと、上智大学在学生から教職員、卒業生に対してアントレプレナー支援の動機、またソフィア次世代アントレプレナー育成基金構想について説明された。

廣末氏 渡辺氏 中山氏
④ 四番目は総会初めての試みである講演者によるパネルディスカッションが行われた。
上記講演者3名に加え、講演1の曄道学長、「IoT&AI研究会」の主査である鴨川 威氏(電々66年卒:(株)フェニックス代表取締役)の5名によるパネルディスカッションを行った。
中山氏をモデレータに、学長よりアントレプレナーについての意見があり、まとめとして鴨川氏より、上智大学の産学連携も今後は産学官民連携であり地域社会の変革のリーダーである必要がある、そのような自立性の高いマネジメント力を兼ね備えた研究者、技術者を育て、その基本をしっかり身に付けるには、やはりOBがもっと強力に大学側の運営に助言サポートし資金面でも支援していく必要があると締めくった。
折角の初試みのパネルディスカッションであったが、予定時間がオーバーして充分な質疑応答ができなかったのが残念だった。

パネルディスカッションとパネラーとして加わった曄道学長と鴨川氏
【会員大会】
・講演会終了後、同室において総会が行われた。池尾 茂会長(機械66年卒)より同窓会設置(13年5月)からの現在までに至る状況、17年度事業報告及び18年度事業計画、また内田 寛財務委員長(化学95年卒)より17年度決算報告及び18年度予算案について報告があった。
・決算について質問があり、収入金額22万円は同窓会新規加入会員約400名に比べて少なすぎるとの指摘に対して、会員への情宣による終身会費徴収に努力する旨回答があった。
綜合司会:佐藤副会長 池尾会長 内田財務委員長
・最後に池尾会長より、理工学部同窓会への寄付金について報告があった。
理工学部電気電子工学科を1970年に卒業された故石賀英俊様(2016年11月5日逝去)のご遺志により、ご遺族様からSOPHIA未来募金へ2千万円の寄付を頂いた。
この寄付金は故人の意思により理工学部同窓会の奨学金として活用することがもとめられている。
⇒ 詳細は本ブログ8月2日掲載の報告〔本ページ右欄の月別アーカイブ2017年8月をク リック(http://www.sophiakai.jp/blog/rikougakubu- alumni/2017/08/post-41.html)〕をご参照下さい。
【懇親会】
・13号館(福田屋ビル)304会議室にて開催され、吉田泰昌副会長(電電66年卒)の開会挨拶、曄道学長、和泉法夫元ソフィア会会長(機械70年卒)の来賓挨拶、土屋隆英名誉教授(物理67年卒)の乾杯で歓談に入った。
・約1時間半の歓談の後、若手理事を代表してビッグデータ研究会主査の井上俊一理事(電電93年卒)より閉会の辞で一日の大会を終了した。
懇親会の風景
文責:広報委員/氏家和朗(電電67年卒)