2021年7月アーカイブ

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〔投稿者〕 平田賢典(1987年化学卒):理工学部同窓会理事

「ワークライフバランスと美しい表現を教えてくれた小椋佳」

 若い時にお世話になった上司からいただいた今年の年賀状に「今年は仕事の締めくくりにする」旨の言葉が書かれていた。私がその上司とご一緒に仕事をさせていただいたのは、今から約30年前のことである。当時、私は第一勧業銀行(現 みずほ銀行)の浜松支店で勤務しており、神田紘爾氏が支店長であった。みなさんには、「シクラメンのかほり」「愛燦々」「夢芝居」などの作品で知られるシンガーソングライターの小椋佳氏といった方がわかりやすいであろう。
 いまでこそ、働き方改革、ワークライフバランスという言葉を耳にする機会が多くなったが、当時は栄養ドリンクのCMで「24時間働けますか」というキャッチコピーが流行っていた。神田支店長は、仕事には厳しいが極めて温厚でめったに怒ることのない方であった。しかし、そんな支店長が一度だけ職場で大声をあげられたことがある。それは、銀行で決められた定時退社の日に定時を5分過ぎているにも関わらず誰も退社しようとしなかった時である。「今日は定時退社の日だと決まっているのだからきちんと仕事を終えて定時に帰りなさい」と大声で怒られた。「24時間働けますか」が美徳とされた時期にその場にいた誰もがびっくりしたものである。

写真など

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