2021年6月アーカイブ

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〔投稿者〕  中條 祐一(1981年機械工学科卒):足利大学教授

「卒業40年ルビー祝を迎えて」

 卒業25年記念の銀祝を仲間と祝ったのがつい先日のように感じます。あのときでさえ、ずいぶん経ったなと思ったのですが、40年とは、恐れ入りました。定年間近の自分の年齢を考えれば当然なのですが、人から言われるまで気が付かないものです。大学からのルビー祝の案内より先に、同窓生からのLINEがあり、その瞬間までルビー祝があることさえ知りませんでした。友人たちも私もいろいろな意味で人生の節目を迎えており、良い頃合いの開催時期だと思います。もちろん可能になってからですが、他の同窓生ともリアルで会って、積もる話をしたいものです。
 卒業は81年ですがその後博士前期、後期へと進学し、上智を離れたのは86年になります。所属していた研究室に新しく赴任された先生のご紹介でイリノイ大学の教授とお会いすることができ、うまく売り込みにも成功してアーバナ・シャンペーン校に研究員として2年半勤めることができました。当時は逆境下で何とか生きているとしか感じられなかったのですが、働いて、食べて、住むところもあったのですから、今考えれば博士課程修了者としては恵まれており、その後ご縁があって日本の大学に就職できたのですから、順風満帆の人生です。イリノイ大の別のキャンパスですが、勤め先の姉妹校になっていますので、いつかまた同じ場所を少し長めに訪ねてみたいと願っています。

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〔投稿者〕 岸本 泰志(1971年化学卒):理工学部同窓会副会長・広報委員長

「環境問題は本質を捉えて議論しよう」

 昨今の地球環境問題を考える上で、少し違った角度からのコメントを紹介して幅広く考えるヒントとしたい。 
 数年前より、環境問題の議論で象徴的に登場するプラスチックごみによる海洋汚染が問題視され、海洋生物の胃から出るマイクロプラスチック、レジ袋が被さって息のできない海鳥等々の映像がセンセーショナルにTVで放映されている。
 メディアは一斉にプラスチックは海洋汚染を招き地球環境に悪いと叫び、「プラスチックストローはやめよう」、「レジ袋の使用はやめよう」と論理性に欠ける対策が社会的な運動に発展し、政策にまで反映されている。

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                      プラスチックの海洋汚染被害とされる海洋動物の写真

 しかし、プラスチック海洋汚染問題の解決は、いきなり「プラスチックは悪だ」ではなく、先ずは「プラスチックは捨てるな、海洋流出を防ごう、回収しよう」が本質論。先ずは海洋流出が最大量のプラスチック容器の回収システムの検討が現実論ではないか。
 環境活動家は海洋汚染を声高に叫ぶのは「プラスチックが環境に悪いという啓蒙活動だ」と主張するが、要は人間の使い方の問題である。
 スーパーの食品売り場に行ってみれば良く分かるが、殆どの食料品はプラスチック包装され、プラスチック容器入りで販売されていて、レジ袋だけ悪者では理屈が通らない。日本では既に「プラスチックリサイクル促進法」が施行され、プラスチックは回収するものとの考え方で利権とビジネスが関わりながらもリサイクルが進んでいる。

写真など

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