2015年10月アーカイブ

 理工学部卒業生の小川源治氏(1968、機械卒)がソニー勤務時代に開発した新商品ポータブル型ステレオテープレコーダー「カセット デンスケ」(ソニー製のカセット式録音機:TC-2850SD)が2015年度の「未来技術遺産」に登録されました。
 この未来技術遺産は、独立行政法人国立科学博物館が「科学技術の発達史上重要な成果を示し、次世代に継承していく上で重要な意義を持つ科学技術史資料」及び「国民生活、経済、社会、文化の在り方に顕著な影響を与えた科学技術史資料」の保存と活用を図ることを目的に平成20年度より実施している登録制度で、"未来技術遺産"の愛称で親しまれています。
 2015年度は「カセット デンスケ」を含めてAIBO、8ビットパソコン、レーザーディスクプレイヤー等25件(累計209件)が登録され、9月15日に国立科学博物館にて登録証及び記念盾の授与式が行われました。
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2015年度"未来技術遺産"に輝いた
ポータブル録音機「カセット デンスケ」(TC-2850SD)

 この未来技術遺産の栄誉に輝いた「カセット デンスケ」(コンパクト・カセット式ポータブルステレオ録音機:TC-2850SD)は、小川氏がソニー勤務時代の若かりし頃にメカ設計担当として電気担当者、デザイン担当者と共に開発に携わった新商品で、1973年にソニーから発売され、据置きデッキに劣らない高音質を実現したポータブル型カセット式テープレコーダーとして生録音ブームを巻き起こしたヒット商品となり、新たな生活様式の創出に顕著な役割を果たした重要性が評価されて未来技術遺産の第191号として登録されました。
 小川氏は受賞の喜びを「忘れた頃に息子(作品)が勲章をもらったような気分です」と語っており、同窓生の活躍の成果がこの様な栄誉に輝いたことは同窓会員一同の誇りであり、このホームページに掲載することで祝意を表したいと思います。

〔広報委員長;岸本泰志(1971化卒)記〕

 

 2015年のノーベル賞は、日本人の大村智北里大学特別名誉教授(生理学・医学賞)及び梶田隆章東京大学宇宙線研究所長(物理学賞)が受賞し大きな話題となっています。
  上智大学理工学部・理工学研究科では、恒例の「ノーベル賞解説講演会」を下記の通り開催致します。本講演会は理工学部同窓会の共催でもあり、参加は無料で、事前予約も不要ですので同窓会員の皆様も奮ってご参加下さい。

                                                        記
           日  時:2015年11月24日(火) 17:30-19:00
           会  場:12-402教室(12号館4階)
           対  象:学生、教職員、卒業生
           プログラム:17:30 開会
               17:40 講演① 生理学・医学賞
                                                  タイトル:微生物に出会った化学者
                                                  講師:斎藤玉緒教授(物質生命理工学科)
               18:20 講演② 物理学賞
                                                  タイトル:ニュートリノと宇宙
                                                  講師:和南城伸也特任准教授(機能創造理工学科)
               10:00 閉会

 詳細はPDF〔 ノーベル賞講演会案内.pdf〕をご確認下さい。

 第2回目の10月15日は、日鐵住金溶接工業株式会社執行役員の野瀬哲郎氏(1983年機械工学科卒業)が「社会発展を支える強靭な鉄~技術先進鋼材とそれらを活かす接合技術~」というテーマで講義を行いました。

 講義の概要はPDF( 第2回/「つくるⅠ(キャリア形成Ⅰ)」(10月15日)報告.pdf)を参照下さい。

 

 理工学部同窓会では、活動目的として理工学部と学生に対する支援事業を掲げており、その一環として昨年より奨学金支給事業を開始しています。
 今年も学部生への海外英語研修支援を行い、3月にノースカロライナ大学での研修者4名、8月にはカリフォルニア大学での研修者2名に同窓会奨学金(米国短期語学研修への参加費用支援)を支給しました。
 2015年の同窓会奨学金採用者は下表の計6名となり、短期間ではありますが語学研修と共に異文化や他国の人と接することで視野や思考の拡大に役立ち、大いに刺激を受けたとの感想を頂いております。
    各奨学金採用者の報告書をPDFファイルにて添付しましたのでご参照ください。
   理工学部同窓会では、今後新たな大学院生へのグローバル育成奨励(海外発表支援)も合わせて同窓会奨学金事業の一層の充実を図って行く計画です。

海外研修報告書.pdf

 

  2015年理工学部同窓会奨金支給生一覧

          (海外英語研修支援採用者)

 2015年3月/ノースカロライナ大学 シャーロット校
 物質生命理工学部  A1476618     藤澤 真友子
 機能創造理工学科  A1377605     岩沢 萌生
 機能創造理工学科  A1477237     菱田 充優
 物質生命理工学科  A1276098     長谷川 泰彦
 2015年8月/カリフォルニア大学 デービス校
 機能創造理工学科  A1477556     小井土 渉
 物質生命理工学科  A1376097     稲常 愛美


 去る10月10日(土)、第3回理工学部同窓会会員大会が上智大学2号館で開催され滞りなく終了しました。
    併催された講演会(兼、第5回「つくるネットワーク」行事)では<ビッグデータの活用とデーターサイエンス>をメインテーマとして、井上俊一氏(93電々卒)と高岡詠子氏(理工学部教授)から最新の話題に関する興味深いご講演を頂きました。
    続く会員大会では池尾会長より2014年度事業報告及び2015年度事業計画、内田財務委員長より2014年度決算報告及び2015年度予算案の報告と説明がなされました。
    場所を紀尾井坂ビルに移しての懇親会では、来賓としての早下学長、また本年度の同窓会奨学金を支給され海外英語研修を行った学生2名にも参加頂き、情報交換や懇親による相互交流で大いに盛り上がった有意義な会となりました。
    理工学部同窓会はまだまだ認知度が低く多くの課題も抱えていますが、確実に進展しつつあり、さらに充実した活動とすべく理事・各委員一同全力で取り組みますので会員各位の一層のご協力、ご支援をお願いします。
    尚、詳細につきましては下記PDFファイルをご参照ください。

理工学部同窓会会員大会資料.pdf

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    〔講演会〕井上氏による講演                        〔会員大会〕池尾会長による事業説明

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                                                〔懇親会風景〕
                                            

                                                                                                          〔広報委員長記〕

 理工学部同窓会と理工学部とが連携して企画し、昨年度から全学共通教育科目としてスタートした講座「キャリア形成教育科目(つくるⅠ)」が、今年度より理工学部同窓会連携講座としてバージョンアップし、10月から始まった。第1回目にあたる10月8日は、「もの造りの基本は製造現場にあり〜もの造り支える製造現場の底力〜」というテーマで、元トピー工業株式会社常勤監査役の瀧山崇氏(1970年機械卒)が講義を行った。

講義の概要はPDF( 第1回/「つくるI(キャリア形成I)」(10月8日)報告.pdf)を参照下さい。

 

先にご案内した理工学部同窓会連携講座「キャリア形成教育科目(つくるⅠ)」(本ページ下部参照)の教室が当初予定の10号館講堂より、12-102教室に変更されましたのでお知らせします。
聴講ご希望の方はご注意ください。

写真など

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