『同窓会は皆勤賞』
1987年3月に卒業以来毎年開催されてきた研究室の同窓会、昨年は残念ながらコロナ禍の影響で中止となったが、これまで皆勤賞を通してきた。私は、化学科の有機工業化学第二(高分子化学)研究室の出身である。
就職は、科学技術の経済的価値を正当に評価できる社会づくりに貢献したいと考え、化学を学んだがあえて父親が勤務していた銀行に就職した。銀行では、当初の念願がかない数年の支店経験の後で銀行のシンクタンクで研究活動に従事してきた。私の就職した1987年は、いわゆるバブル経済の時代で「文系就職」が流行った時代である。これは、後から聞いた話であるが、当時の化学科の担任のM教授(故人)は父兄向けの就職説明会で「高い費用をかけて化学の教育をしてきて銀行や商社に就職することはとんでもない」とおっしゃっていたとかで、私はそのM教授のおっしゃる「とんでもない学生」の一人であったわけである。
2002年緒方先生古稀祝賀パーティー 2017&2018年マクロ会の様子