ソフィアサマーハッカソン2018

2018年8月6日(月)〜8月9日(木)の4日間、上智大学「ソフィアサマーハッカソン2018」が開催されました。

2014年に開始されたソフィアサマーハッカソンは今年で第5回となります。

IMG_2467_OK.png

【大学の参加者募集ページ】

【矢入研の作成した詳細ページ】

今年のハッカソンは大盛況で、約50名の学生さんが参加していました。

まず8月6日の開会式で理工学部情報工学科教授の田村先生から開会の挨拶があり、その後事務局からハッカソンの進め方・審査基準についての説明がありました。その後、協賛企業の各社および理工学部同窓会からハッカソンの「テーマ」についての投げかけがありました。

協賛企業は以下の通りです。


学生さんは各社から与えられた「テーマ」をヒントに何かを作っても良いですし、全く別のアイデアを出してもかまいません。何を作るかは学生さんの自由です。

IMG_2463_OK.png

ここで各人が自分の実現したい事を一人一枚小さめのホワイトボードに書き込みます。それを集めて進行役の矢入先生、田村先生をはじめメンターの方々でチーム分けを行います。似たようなアイデアを書いている人を一つのチームに寄せて、全部で11チームを作りました。1チームあたり4、5名になっています。

IMG_2471_OK.png

初日の午後、2日目、3日目とチームでひたすらアイデアを練ってなんらかの形にすることを目指します。プログラミングが得意な人がいれば何か動くデモが見せられます。そこまでできなくてもアイデアをプレゼンにまとめたり、動画にして発表したりします。

私は初日の開会式でテーマ発表をし、二日目の午後にもメンターとして様子を見に行きました。

1日経っただけなのにもうかなり作りこんでいるチーム、少し作ってから改めてテーマを見直したりしているチームなど様々でした。全体的には夏休みを使って来ている学生さんですから、非常にやる気に満ちています。

4日目の午前中はいよいよ成果発表です。皆さん少し緊張した面持ちです。

IMG_2498_OK.png

IMG_2495_OK.png

11チームのテーマおよび内容を簡単にまとめると次のようになります。

---
1. チームパンケーキ
横尾佳奈、金世伊
o ピクトグラム翻訳bot
o 温泉、トイレなどの標識、マークである「ピクトグラム」を写真で撮って送ると、英語の単語とともに分かりやすい写真も届けてくれるアプリです。

IMG_2509_OK.png

2. Team-SVO
宇賀耶雄太、千葉晃一、村上奨悟、安藤祐貴、高橋宏紀
o ボランティアにゲーム的な要素を加えることによって参加しやすく、遠方支援もしやすいサービスです。

IMG_2515_OK.png

3.チームBOKIN
高屋真菜、金丸竣樹、堀田侑希、古川広一、田村侑大、渡邉拓実
o 街頭の専用ディスプレイで簡単に募金できるようするアプリです。 

IMG_2518_OK.png

4. NLP
渡辺淳太、元木英理香、黄文輝、長坂鴻輝
o 上智大生のためのサークルマッチングサイト
o ツイッターの発言内容をもとにぴったりのサークルをおすすめしてくれるサービスです。


5. チームHoloNavi
皆川敦紀、LIU ZHIYUAN、 鎌田和貴、木村拓海
o ホロレンズをつけてダーツをした時に、狙ったところにうまく投げられるようするナビゲーション機能「ダーツナビゲーター」です。

IMG_2536_OK.png

6. チーム買い物
橋本拓弥、岩倉弘季、光成悠希、高橋俊太、小林大晟
o 初めてのおつかいに安心して行ける子供向けおつかいアプリです。

IMG_2540_OK.png

7. チームKINIMA
黒坂達也、根本夏空、塚田瑠里
o ダンスの動きのずれを教えてくれて理想の動きに近づくことができるサービスです。

IMG_2543_OK.png

8. チームDP
野瀬貴史、藤原稜、若林美優
o 笑顔を観測することによって避難所ごとの格差を算出するアプリです。

IMG_2546_OK.png

9. A1678
小泉智明、金子和樹、夏堀雄太
o 感性を学習するパーソナル人口知能
o 好きな女性と楽しく会話する方法を教えてくれるチャットボットです。

IMG_2554_OK.png

10. PLANTAE RECOGNITIO
朱 嘉基、栗原 良元、篠原 友哉、長嶋 未来
o 山菜博士
o 写真から山菜を判定し、名称や調理法などを教えてくれるアプリです。

IMG_2557_OK.png

11. Team EleLab
松尾瑛人、福山隆宏、韮塚直人、稲村遼、池田力、鹿瀬岳斗、伊藤優舞、石井誠
o 世界の"掃除"の概念を変える
o 大掃除で使える静電気吸着掃除機です。

IMG_2569_OK.png

---

審査員の方々には審査用紙が配られます。審査基準は

o 新規性・創造性
o ユーザーニーズへの適合
o UIの使いやすさ
o 技術的チャレンジ
o 実現可能性
o チームワーク

などです。プレゼンの流れやわかりやすさも非常に重要なポイントになります。熱心になるあまりについつい時間をオーバーしてしまいますが、制限時間を守って発表しなければいけません。特にデモがあるチームはデモも含めて制限時間におさまるように周到に準備する必要があります。

全体的にマイクロソフトの技術をどこかに利用したサービスが多かったです。8割がたのチームが使っていたのではないでしょうか?これはマイクロソフト様が普段から上智大学で講義を持っていて、マイクロソフト関連のサービスの中身やライブラリの使い方を教えているためです。すぐに動くデモを作るためにこう言ったサービスに普段から馴染んでおくと非常に有利です。

懇親会の会場である13号館に移動して、いよいよ審査結果発表です。

IMG_2578_OK.png

1位のチームには理工学部同窓会賞として賞金5万円が授与されます。それ以外のチームに対しては、順位を決めるというよりは協賛各社が気に入ったチームに対して賞を出すという仕組みになっています。

それでは結果発表です。

・総合1位:理工学部同窓会賞
Team EleLab - 世界の"掃除"の概念を変える

IMG_2660_OK.png

このチームは今大会唯一、チームで参加しました。その他の人たちは参加してからチーム分けを行っています。あらかじめテーマを決め準備を進めて、優勝を狙いに来たそうです。さらに昨年の優勝チームに話を聞きに行ったそうです。こういうチームが今後は増えそうですね。掃除機というハードウェアをメインにしてデモを見せることをで高得点を狙いましたが、その通りにうまく行きました。テーマの選定、実現するための技術、プレゼンテーションが全て揃っていました。おめでとうございます!

各社の賞を受賞したチームは以下の通りです。

・朝日新聞メディアラボ賞:
「A1678」 - パーソナル人口知能

IMG_2624_OK.png

・日本マイクロソフト賞:
チームパンケーキ - ピクトグラム翻訳bot(写真、袋を持っている左2名)
チームDP - 避難所の笑顔(写真、袋を持っている右3名)

IMG_2615_OK.png

・興産信用金庫賞:
Team-SVO - ボランティア+ゲーム

IMG_2639_OK.png

・城南信用金庫賞:
チームKINIMA - 理想のダンス

IMG_2635_OK.png

・ユニバーサルナレッジ賞:
NLP - サークルマッチング

IMG_2644_OK.png

・クラベス賞(懇親会で飛び入り設立された賞)
チームHoloNavi - ホロレンズ+ダーツ

IMG_2598_OK.png

毎年思いますが、年々発表のレベルが上がってきています。テーマの選び方や開発の方法などが洗練されてきています。今後もこの流れに拍車がかかると思いますので、普段からハッカソンに参加することを想定してテーマを考えたり、様々な技術の蓄積を行っておくというところがキーポイントになると思います。

IMG_2666_OK.png

最後になりましたが、準備や進行にご尽力いただいた先生方、お忙しいところ数日にわたってご参加いただいた協賛各社の方々、後輩のためにご参加いただいたメンターの方々にお礼を申し上げたいと思います。そして貴重な夏休みを使ってハッカソンに参加した学生の皆さん、お疲れさまでした!また来年も期待しています!

IMG_2677_OK.png

以上(by 1993電電 井上俊一)

写真など

  • 滑動一覧表.png
  • 画像2.jpg
  • 画像1.jpg
  • 初日の出(横浜港).jpg
  • 理工学部image_20231202.jpg
  • 写真4_懇親会.jpg
  • 写真3_交流タイム(A&B).jpg
  • 写真2_矢入教授講演会.jpg
  • 写真1_写真会員大会報告.jpg
  • 連絡先変更届QRコード.png
  • 懇親会の様子と参加者.jpg
  • 講演会.jpg