第12回ビッグデータ研究会

10月8日(月)に第12回ビッグデータ研究会が開催されました。細くやってきましたが初回の2016年から12回までたどり着きました。今回は社会人4名、学生4名の計8人の方にご参加いただきました。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

今回は事前のご準備いただいていた井澤さんがご家族の急病のため急きょ欠席され、たまたま同時に二人お願いしていた物質生命理工学科4年の篠原さんに発表していただきました。

テーマは

Theoretical Molecular Dynamics Simulation of the DIF-1 Receptor Activation

です。

IMG_6165.jpg

「キイロタマホコリカビ」という粘菌において、DhkMという酵素がDIF-1(細胞分化発生因子)の受容体になることをシミュレーションで解明した、という論文の紹介です。

キイロタマホコリカビの発生においては、酵素(DhkM)に何かが結合するが、その結合過程が40年間未解明だったそうです。


IMG_6163.jpgのサムネール画像


この研究では、その過程を分析し6つの結合ポケットがあることをまず特定しています。この6つ結合ポケットのどれかにDIF-1が結合するはずです。まず最初のドッキングシミュレーションで3つ(CYAN、MAGENTA、YELLOW)に絞られました。さらにこの3つのポケットの立体構造を見ることによってCYANがDIF-1にぴったりはまることが分かりました。

さらにシミュレーションによってDIF-1以外に、DIF-2、DIF-3が結合するかどうかを予測したところ、DIF-1の結合する予測値だけが高かったためDIF-1が酵素(DhkM)に結合することが確認されました。

本研究のように生物の研究においてコンピューターシミュレーションは多用されているそうです。

シミュレーションで得られた結果を、実験屋が実験で確認するという分業が出来ているようです。


IMG_6182.JPG


本日の話はビッグデータから少し外れて生物だったので私は完全に専門外でしたが、話がゲノム編集や再生医療まで広がり非常に勉強になりました。篠原さんありがとうございました。


続いて少し時間があったので、濱畑さんから最近立ち上げられた「モビリティ研究会」の趣旨についてご説明がありました。


IMG_6189.JPG


文字通り未来のモビリティについて議論する研究会をこれから立ち上げるそうです。2ヶ月に一度程度研究会を開いて6回やったら成果をまとめるということです。学生さんにも参加をしてもらいたいためこれから声をかけるそうです。やはり学生さんがいた方が話がしやすいとのことです。

今後もビッグデータを通じて同窓生の絆を深めていきたいです。


IMG_6191.jpg


研究会の後はいつも通りみんなで食事に行き交友を深めました。

次回は、2月頃に開催する予定ですが未定ですので改めてお知らせします。


理工学部同窓会連絡先.png
  

井上俊一(1993年 電気電子卒)

IMG_6199.jpg

写真など

  • 滑動一覧表.png
  • 画像2.jpg
  • 画像1.jpg
  • 初日の出(横浜港).jpg
  • 理工学部image_20231202.jpg
  • 写真4_懇親会.jpg
  • 写真3_交流タイム(A&B).jpg
  • 写真2_矢入教授講演会.jpg
  • 写真1_写真会員大会報告.jpg
  • 連絡先変更届QRコード.png
  • 懇親会の様子と参加者.jpg
  • 講演会.jpg