2021年度 上智大学理工学部同窓会 会務報告(会員大会に代えて)

2021年12月吉日
上智大学理工学部同窓会会長 福本 高一郎

昨年度は、新型コロナウィルスの感染の波の中で同窓会活動の始まりとなりましたが、一部地域などで発出された緊急事態宣言は、2021年の11月に全国で解除になりました。第6波の不安を残しながらも、平生に戻りつつあります。同窓会員の皆様におかれましては、いかがお過ごしでしょうか? 今年からはソフィアンズクラブ(同窓生のためのサロン)も通常オープンに戻りますので、ぜひ、四谷キャンパスにお越しください。

会員大会は、例年、秋に開催しておりましたが、大学の状況等も鑑み昨年に続き2021年度も会員が四谷に集合して開催することが困難になりました。そこで同窓会の活動・計画は本書にて報告とさせていただくことにいたしました。ご了承をお願いいたします。

[2021年度の報告] 202010―20219
2021年度は、新型コロナウィルス感染症の影響もあり、対面での活動が難しい状況にあり、また、大学内の施設が使用困難であったことなどから、原則としてZoomなどリモートツールを活用した活動を中心に実施しました。

以下に2021年度の主な活動を報告します。

1.定例活動:理事会(月一回)及び副会長会(必要に応じて都度)Zoomにて開催し、同窓会活動に関わる諸事の検討、決議を行いました。

2.ASFへの参加:20215月にオンライン環境下で開催されたオールソフィアンズフェスティバル(ASF)に参加し、2テーマの講演会のYoutube動画配信及び3テーマについてホームページ上でのポスターセッションを行いました。

3.2021年度祝典(金祝、ルビー祝、銀祝、銅祝)対象者の名簿整備作業の実施:ネットワーク委員会が主体となり対象者に対して郵送にて案内状を発送し連絡先不明会員等の連絡先照会、名簿情報の更新等の名簿整備作業を実施しました。


4.ソフィア会名簿とのマッチング作業の実施:名簿管理をソフィア会会員情報と共通化/一元化すべく理工学部同窓会会員名簿とソフィア会名簿の登録情報マッチング作業を実施しました。

5.ゴルフ会(理工カップ)の中止:恒例の会員相互の親睦を目的とするソフィア理工カップについては、感染症の拡大状況をふまえながら開催可能性を模索しましたが、最終的には参加者の安全等を考慮し開催困難と判断、2021年度は中止としました。

6.Technology & Innovation授業の実施:理工学部と同窓会が共同運営を行っている授業「連携講座」の内、「つくるⅠ(キャリア形成授業)」、「つくるⅡ(PBL授業)」はコロナ禍の影響で休講としました。一方、理工学部英語コースの「Technology & Innovation」は通常通り行われました。今年は3名の講師にお願いし、1名につき4コマ分の授業を6月から7月にかけての土曜日に集中形式で行いました。留学生の中にはコロナの影響で来日できない学生もいたため、対面とリモートを併用した講義となりました。

7.事業企画委員会研究会の活動:

  a) ビッグデータ研究会:対面による研究会ですので、2021年度は活動を休みました。ソフィアンズクラブの利用が可能になってから再開の予定です。

  b) モビリティ研究会:大変革期を迎えたモビリティについて議論をする場です。コロナ禍でしばらく中断していましたが,20216月からオンラインで再開しました。毎月第1土曜日に様々な分野の同窓生が集まり議論をしています。モビリティの変革の影響は技術から社会まで広範囲におよびますが,現業に集中せざるを得ない企業では大きなビジョンの構築が難しいと思われます。そこで理系、文系の知が集積する総合大学という場を活用し、同窓生をはじめ,先生,学生が一緒になって検討する場を目指しています。議論は毎回盛り上がり楽しく迷走しています。Zoomを活用することでメンバーは国内外どこにいても参加できるようになりました。一方で議論の深掘りにはアカデミックなアプローチも有効と思われます。そこで2022年度は大学の先生方や学生とのコラボレーションを模索していきます。またこの研究会では参加される方の多様性を重んじます。特にこれから数十年かけてモビリティの世界を創る学生の巻き込みも進めます。

  c) IoT & AI研究会以下4テーマのWGで活動中。IoT&AIを技術的背景に産官学民連携の文理融合型の研究開発を推進しました。
脳・こころと智の融合研究WG・・・MEGプロジェクト/大脳深部の海馬を含む脳神経回路応答捕捉に基づく脳の認知反応を核にした、こころと智の融合に関する多方面の研究
オープンイノベーション研究WG・・・大学が社会と繋がり産学公民が連携していくためのオープンイノベーション活動プロジェクト
ソフィアサウンド&ASTEM研究WG・・・自動採譜や音響合成に始まった研究開発。発展して脳型コンピュータの基本の設計と実装プログラムの開発(脳型コンピュータ研究活動を含む)
④SDGs x
新社会システム&サービスコミュニケーションOSデザイン研究WG・・・社会問題の構造的問題の解決と、個人個人の意識や認識を正す実践と学びの場の形成

  d) 企業経営者の会:「理工学部からグローバルに活躍できる情熱溢れるドクターを輩出する」という願いの下、2018年『博士課程に特化した返済不要の奨学金プログラム』を設立し、7月に大学が正式に「理工学部博士課程奨学金」の二人目の奨学生を決定。一人目の奨学生が20223月に博士号を取得の見込みです。

 会計報告:右をご参照ください。 ⇒ 理工学部同窓会_2021年度決算報告.pdf


【2022年度の計画] 202110―20229

2021年度の活動についても原則として感染症の拡大状況を見極めつつ、Zoom等のリモート環境を活用した活動を中心に進めることとしました。一方、各種制約要因下とはいえ会員情報の整備、会員向け情報発信の拡充を図っていくとの観点よりメール、フェイスブック、ホームページ等を活用した情報発信活動を進めております。

年度中に感染症の収束が見込まれる場合には速やかに活動計画の見直しを行い、同窓会の目的を達成すべく対面による活動の再開を目指すこととしたい

〇 専門委員会別活動計画

(1)  総務委員会

 ① 理事会総務業務
  ・毎月定例の理事会開催に伴う、会場準備(Zoom設定)、招集通知、資料作成、運営、議事録作等
  ・同窓会メールニュース発行業務(広報委員会と共同運営)
  ・同窓会会員向け情報発信媒体として、毎年1月、4月、7月、10月に同窓会メールニュースを発行、会員向け配信を行う。 
 ② 委員会各種ガイドライン・マニュアル整備
  ・事会運営、議事録作成、情報発信、会員大会運営等の総務委員会業務に関わるガイドライ・マュアルを整備し、必要最低限の業務標準化を図る。 
 ③ 会員大会総務業務
  ・会員大会開催可能時に、会場準備、招集通知、資料作成、大会運営、議事録作成、懇親会準・運営等を実施する。ただし、オンライン開催の時には、会場準備と懇親会準備・運営が不要になる。
 
(2) 財務委員会
 ・理工学部同窓会の通常予算に加え、ソフィア会からの学部・学科同窓会活動支援金の有効活用に向けて正確かつ円滑な事務処理を実施する。 

(3) 広報委員会
 ① 同窓会会ホー ムページ(webサイト:HP)の管理運営
  ソィア会ホームページ内の理工学部同窓会ホームページの情報掲載、コンテンツ作成等管理運営を行う。 
 ② Facebook、SNSの管理運営
  理工学部同窓会公式Facebook等SNSの管理運営を理工学部同窓会ホームページ、メールニースとリンクを図りつつ行う。 
 ③ 同窓会メールニュースの配信(総務委員会と共同運営)
  同窓会会員向け情報発信媒体として、毎年1月、4月、7月、10月に同窓会メールニュースを発し、会員向け配信を行う。 
 ④ 会員に対する広報活動全般の推進
  上記3媒体に加え、広報委員会として会員に対する広報活動全般を推進する。 

(4) ネットワーキング委員会
 ① 祝典(金祝、ルビー祝、銀祝、銅祝)対象者名簿等整備業務
  2022年度祝典対象者の名簿整備を目的として連絡先登録と同窓会会費未納者向け会費納入依頼書を郵送し、会員情報の整備と会費収入の増強を図る。 
 ② 同窓生をネットワーク化するための企画を検討
  理工学部同窓生間の交流を活発化するために、同窓生のネットワーク化を企画、検討する。  

(5) 事業企画委員会
 ① ソフィア理工カップ(ゴルフ会)の企画・運営
  毎年春に会員相互の懇親を目的として開催しているゴルフ会「ソフィア理工カップ」の企画・運営図る。2022年度は、4月14日の開催を予定している。なお、開催可否については感染症拡大況を見極めつつ決定する。 
 ② 研究会の運営・管理
  事業企画委員会傘下にて登録済みの研究会活動の運営、管理を行い会員向けに情報提供、親睦の場を提供する。各研究会の主な活動内容は以下の通り。
 a) ビックデータ研究会
  前年度活動を踏まえつつ、様々な業界(web、金融、自動車、医療、気象等)との事例共有、データマイニング技術向上のための統計学、AI等の勉強会等の実施、学生メンバーの参加進と発表機会の提供等の活動を実施する。 
 b) モビリティ研究会
  Zoom等バーチャル会議ツールを活用し、1~2ヵ月に一度低度の頻度で研究会を開催し、研究会開発情報を共有するとともに目的の明確化を図り、研究活動の推進、参加者の拡大を図る。
 c) IoT&AI研究会
  前年度から継続研究を実施している脳磁計、脳型コンピュータ等の研究開発に取り組むととに文科系を含めた学内外の研究者等との共同研究、国等の実施する研究プロジェクトへ参加等の活動を進める。 
  d) 企業経営者の会
  企業経営者の会にて出資している「理工学部博士課程奨学金」の第三回奨学生の選抜・授に向けての準備を実施する。 

(6) 学生支援委員会
 ① 連携講座「つくるⅠ、つくるⅡ、Technology & Innovation」の企画・講師支援
  大学との連携講座「つくるⅠ」、「つくるⅡ」、「Technology & Innovation」の企画・講師支援を実施する。 
 ② 海外短期研修の支援
   春期および夏期休暇中に、海外短期研修を行う学生に支援を実施すべく参加者募集の予定。 
 ③ 早期卒業精度を利用した博士課程を目指す学生の支援
   理工学部では特に成績優秀な学生は早期卒業制度を利用することにより、学部入学から最短7年で博士後期課程を修了し学位を取得することが可能です。2022年4月よりこの制度を積極的に利用して学位取得をめざす学生を支援するために理工学部では新たな奨学金制度を立ち上げる予定です。理工学部同窓会は、これに対して奨学金の支援をすることにいたしました。 
 ④ 理工系卒業生(旧理工系OB・OG)懇談会の開催
   感染症拡大が収束し開催可能となった際に学生の就職活動支援を目的とした理工系卒生懇親会を開催する。 
予算案下記をご参照ください。活動見直しにより変更されることが有ります。
 
  なお、2022年度の理工学部同窓会の理事は以下の通りです。

                                  以上                                

写真など

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