2022年度 上智大学理工学部同窓会 会務報告

2022年度 上智大学理工学部同窓会 会務報告

2022年11月19日

上智大学理工学部同窓会 会長 福本高一郎

ようやく、新型コロナウィルスにともなう水際対策が緩和されて、海外からの観光客が大幅に増える見通しです。また、政府が実施する「全国旅行支援」のスタートと合わせて、国中に活気が出ることが期待されております。
同窓会員の皆様におかれましては、いかがお過ごしでしょうか?
今年の会員大会は、1119日に大学の教室において、3年ぶりに開催いたします。リモートでも参加いただけるように準備いたしました。また、例年通り、「2022年度事業報告および2023年度事業計画」、「2022年度決算および2023年度予算」をホームページに掲載いたしました。
学生達が戻ってきて、いつもの賑やかなキャンパスになっています。メインストリートがリニューアルされ、ソフィアンズクラブ(同窓生のためのサロン)は通常通りオープンしております。ぜひ、四谷キャンパスにお越しください。


【2022年度事業報告] 2021年10月―2022年9月

2022年度の活動は、前年と同様に新型コロナウィルスの感染状況を見極めつつ、Zoom等も併用したハイブリット型を中心に進めた。同窓会員の皆様への情報提供を充実すべく、四半期ごとのメールニュースの定期配信、同窓会ホームページのトピックスとの連携、祝典対象者への案内等、アクセスの頻度を高める活動を行った。

専門委員会別活動実績

(1)  総務委員会
 理事会運営および委員会活動間の調整と総務業務
同窓会の活動を効果的に行うために、議題の選定、会議開催、記録作成を通して、各委員会活動の方向付け調整を図った。同窓会の理事会は、毎月、202110月(第103回)から20229月(第114回)までの合計12回開催した。
② 「理工学部同窓会奨学基金」の拡充
理工学部および理工学研究科の学生への奨学金のために「理工学部同窓会奨学基金」への寄付を、20224月にWeb掲載とメールニュースにて今年度初めて一般会員に向けてお願いし、その結果、新たに寄付をいただきました。

(2) 財務委員会
 予算の有効活用に向け、会の予算と実績の管理、ソフィア会からの学部・学科同窓会活動支援金申請計画のとりまとめと実績の管理を行った
2022年度決算」は下記PDFを参照願います。


(3) 広報委員会

   同窓会ホー ムページの管理運営
ソフィア会ホームページ内の理工学部同窓会ホームページ(ブログ)の情報掲載、コンテンツ作成等管理運営を行った。
同窓会ホームページのアクセス状況 (2016/112022/9
● 記事総数:             104件 ⇒ 年間≒18件(約1.5件/月)、Max6
● サイトアクセス総計:   46,530件 ⇒ 年間≒7,976件(665件/月)、Max2,166
● アクセス数及び開催記事数の推移: ⇒ 下図1,2

HPアクセス推移.jpg

  FacebookSNSの管理運営

  理工学部同窓会の公式FacebookSNSの管理運営を理工学部同窓会ホームページ、メールニースとリンクを図りつつ行った。
  1) Facebookの状況  (2022/9現在)
    ● フォロワー数:138
    ● 投稿の平均閲覧者数:22名/投稿記事
    ● 平均エンゲージメント数:11件/投稿記事
  2) YouTubeの開設
  「理系ソフィアンのつどい」講演会の広場・情報提供を目的にYouTubeに理工学部同窓会チャンネルを2021年5月に開設(
https://www.youtube.com/channel/UCmDPMJjxgjYJvkrxymiupXg

      ● チャンネルアクセス総数:242回 (2021/52022/9) 

      ● チャンネル登録者数:11名(2022/9現在))

 同窓会メールニュースの配信(総務委員会と共同運営)

   2021年202110月に秋号(創刊号)を配信し、以降は計画通りに、四半期毎の20221月、4月、7月に配信を行った

(4) ネットワーキング委員会

  祝典(金祝、ルビー祝、銀祝、銅祝)対象者名簿等整備業務
毎年、金祝、ルビー祝、銀祝、銅祝の対象者の方々に、祝典の案内書と共に、名簿整備のための連絡先登録お願い書、および同窓会終身会費の納入依頼書を同封して郵送している。これにより、会員情報が整備され、会費収入の増加に貢献した。 2022年度も祝典対象者 (金祝1973年卒、ルビー祝1983年卒、銀祝1998年卒、銅祝2008年卒) の方々
1739名の内、住所が判明している828名に郵送した。これの応答により多くの会員情報が整備され、終身会費の納入が増加した。

(5)学生支援委員会

  連携講座「つくるⅠ」、「つくるⅡ」、「Technology & Innovation :
連携講座は、上智大学理工学部同窓会が上智大学理工学部と連携して行う科目で、卒業生が授業の講師を務めます。
○ 「つくるⅠ」:キャリア形成に関する事と仕事における経験談等を11コマ(100分)ずつ講義する全学共通科目です。2021年秋学期(10月~)は、講義12回分で12名の卒業生を講師として紹介しました。

1.    永井 彩華 (2014機能創造卒、ボストン・サイエンティフィック・ジャパン)医療機器をつくる

2.    徳山 直 (2000化学卒、浅野高校教諭(化学))つくる人をつくる?育てる。思いを託し、未来をつくる学校現場

3.    知念 芳文(2001物理修士修了、メリットパートナーズ法律事務所)オープンイノベーションを通じたものづくり ~理系出身の弁護士という立場から~

4.    加古 純一(2019機械論文博士、トヨタ自動車東富士研究所)トヨタ自動車におけるパワートレーンの企画・開発について

5.    小宮 響子(2005機械卒、東芝インフラシステムズ株式会社)仕事のキャリア形成/自分のキャリア形成

6.    阿部 俊之(1983電電卒、株式会社ジャムコ)プロジェクト開発とリスクマネジメント

7.    糸山 雅史(1995機械修士修了、JR東海)東海道新幹線車両をつくる

8.    利根川 真也(2005機械卒、日本放送協会)放送をつくる

9.    西尾 唯(2020機械博士修了、ホンダ技術研究所)自動車のパワーユニット制御開発の経験を通じて,これからのものづくりを考える

10. 豊田 敏彦(1995ポルトガル語卒、三菱重工)電力事業の歩みと未来

11. 岡田 英生(1992機械修士修了、三菱重工)勤務弁理士というキャリア ~契約・知的財産関連の業務~

12. 伊藤 和寿(機械2001博士修了、芝浦工業大学)工学系アカデミック分野というキャリア選択

○ 「つくるⅡ」:協力企業を紹介し、PBL方式によりグループ作業を通して授業を行う全学共通科目です。2021年秋学期(10月~)は、株式会社キッツと株式会社FRONTEO2社様にご協力を頂きました。

○ 「Technology & Innovation」:理工学部英語コースの学生(留学生)向けに行っている科目です。「つくるⅠ」のキャリア形成的内容を留学生にも提供し、同時に専門的な内容も加えた連携講座です。数名の講師が複数コマずつ担当して英語により講義を行います。2022年春学期(4月~)は、以下の3名の講師を紹介し、講師1名につき4コマずつの集中講義を行いました。
・ Ruiko Kato (1995機械修士修了、KPMG AZSA Sustainability Co. Ltd.)  The Case of Sustainable CitiesSustainable Management and ESG InvestmentSustainable Infrastructure Investment 他
・ Saika Nagai (2014機能創造卒、Boston Scientific Japan K.K.)  Innovation and Regulation in the field of Medical Devices 他
・ Masahiro Uno (1988電電卒、Sony Corporation)  Use cases of mobilitiesV2X: the connectivity for road usersWireless technologies for V2XRegulation, harmonization and standards of wireless systems 他

② 短期海外研修(英語)に対する奨学金:

春期(ノースカロライナ大学シャーロット校)と夏期(カリフォルニア大学デーヴィス校)で行う短期海外研修(英語)の費用の一部のための奨学金である。今年度はコロナ禍のため研修はオンラインで行われた。春期は参加希望者がなく中止。夏期は4名の参加者があり、内2名に奨学金(1人につき8万円)が給付された。

③ 早期卒業制度を利用した博士課程進学支援の奨学金(新設):

早期卒業と早期修了を利用して最短7年で博士の学位を取得することを目指す学生に対して、博士課程までの進学をサポートするために50万円ずつ最大150万円を給付する奨学金である。第1回目の今年度は学部を早期卒業して修士課程へ進学した1名に50万円を給付した。

④ 技術系企業に所属する卒業生と学生との交流会 :

リクルーターとしてではなく先輩というスタンスで就職を目指す学生と交流し、より自由な立場で説明や質疑応答を行うものである。同窓会としてこの交流会に協力いて頂ける卒業生に依頼している。しかしながら、今年度もコロナ禍のため中止となった。

(6) 事業企画委員会

  ソフィア理工カップ(ゴルフ会)の企画・運営
2022
年4月14日()に「第9回ソフィア理工カップ」を埼玉県東松山市にある「川越カントリークラブ」にて開催した。コロナの影響により3年ぶりの開催であったものの20名の方々のエントリーがあった。今回はパーティ・表彰式無しというコロナ対応のコンペとなった。初参加の方が4名あり、できるだけ同学年、同学科の組合せにして、より一層の懇親を図って頂いた

 ② ASFへの参加
2022
5月に3年ぶりに開催されたASFに参加し、研究会発表、講演会を開催した。IoTAI研究会とモビリティ研究会の合同パネルディスカッションの参加者は約20名、講演会の聴講者は約30名であった。

  研究会の運営・管理
事業企画委員会傘下にて登録済みの研究会活動の運営、管理を行い会員向けに情報提供、親睦の場を提供する。各研究会の主な活動内容は以下の通り。

a)  ビックデータ研究会
前年度活動を踏まえつつ、様々な業界(web、金融、自動車、医療、気象等)との事例共有、データマイニング技術向上のための統計学、AI等の勉強会等の実施、学生の参加促進と発表機会の提供等の活動を実施予定であったが、コロナ感染拡大のため、活動を見合わせた。 

b)  モビリティ研究会
モビリティの先にあるものを上智ならではの文理融合視点で考えるべく月一回会合を開催し議論をしてきた。研究会開発情報を共有するとともに目的の明確化を図り、研究活動の推進、参加者の拡大を図った。

c)  IoTAI研究会
IoTAIを技術的背景に、産官学公民連携型の世の中に開かれた研究開発と文理融合型の教育事業開発を実施・推進して来た。前年度から継続研究を実施している脳磁計、脳型コンピュータ等の研究開発に取り組むとともに文科系を含めた学内外の研究者等との共同研究、国等の実施する研究プロジェクトへ参加等の活動を進めた。 

   企業経営者の会
企業経営者の会にて出資している「理工学部博士課程奨学金」の第三回奨学生の選抜に向けての準備を実施した。 


【2023年度の計画] 

2023年度の活動についても原則として感染症の拡大状況を見極めつつ、Zoom等のリモート環境も活用した活動を中心に進める。

専門委員会別活動計画

(1)  総務委員会

     理事会総務業務
・毎月定例の理事会開催に伴う、会場準備(Zoom設定)、招集通知、資料作成、運営、議事録作等

     会員大会の準備と開催(理事会内タスクチームによる推進)
・会場準備、招集通知、資料作成、大会運営、議事録作成、懇親会準・運営等を実施する。

     「理工学部同窓会奨学基金」への寄付募集
・昨年に続き、2023年度も同窓生の皆様に寄付を募る。

(2) 財務委員会
・理工学部同窓会の通常予算に加え、ソフィア会からの学部・学科同窓会活動支援金の有効活用に向けて正確かつ円滑な事務処理を実施する。 
2023年度予算」は下記PDFを参照願います。

  ☞ 理工学部同窓会_2022年度予算書(20221119_会員大会用).pdf

(3) 広報委員会
 同窓会ホー ムページ(webサイト:HP)の管理運営
ソィア会ホームページ内の理工学部同窓会ホームページの情報掲載、コンテンツ作成等管理運営を行う。
 FacebookYouTubeSNSの管理運営
理工学部同窓会公式FacebookYouTube等SNSの管理運営を理工学部同窓会ホームページ、メールニースとリンクを図りつつ行う。
 同窓会メールニュースの配信(総務委員会と共同運営)
同窓会会員向け情報発信媒体として、毎年1月、4月、7月、10月に同窓会メールニュースを発し、会員向け配信を行う。
 会員に対する広報活動全般の推進
上記3媒体に加え、広報委員会として会員に対する広報活動全般を推進する。 

(4) ネットワーキング委員会

    ① 祝典(金祝、ルビー祝、銀祝、銅祝)対象者名簿等整備業務
祝典対象者の名簿整備を目的としての連絡先登録依頼と同窓会会費の未納者向け会費納入依頼書を郵送し、会員情報の整備と会費収入の増強を図る。2023年度は、金祝(1974年卒)、ルビー祝(1984年卒)、銀祝(1999年卒)、銅祝(2009年卒)対象者に郵送する。
卒業後1年目,7年目の卒業生を対象に,理工学部同窓会活動の周知と連絡先の登録を依頼する文書を郵送し,会員情報の整備と同窓会への参加者増を図る。また、若手卒業生の同窓会活動参加のニーズを調査するため卒業後4年目の卒業生に理工学部同窓会についてのオンラインアンケートを実施予定。
 同窓生をネットワーク化するための企画を検討
理工学部同窓生間の交流を活発化するために、同窓生のネットワーク化を企画、検討する。  

 (5) 学生支援委員会

2022年度と同様、以下の活動に取り組む。
① 連携講座「つくるⅠ」、「つくるⅡ」、「Technology & Innovation」 の実施。
② 短期海外研修(英語)に対する奨学金:
現在はオンライン形式で行われているが、2023年春期のノースカロライナ大学シャーロット校からは現地での研修を再開することで募集を行う予定。 
③ 早期卒業制度を利用した博士課程進学支援の奨学金給付。
技術系企業に所属する卒業生と学生との交流会開催:
コロナの状況を見ながら実施する予定。

 6) 事業企画委員会

  ① ソフィア理工カップ(ゴルフ会)の企画・運営
毎年春に会員相互の懇親を目的として開催しているゴルフ会「ソフィア理工カップ」の企画・運営を図る。なお、開催可否、時期については感染症拡大状況を見極めつつ決定する。2023年4月13日(木)に川越CCを予定。今年度はパーティ表彰式を開催したい。
ASF参加
昨年度に引き続き、2023年度も同様の内容で参加予定。学内のコロナ対応状況が許せば学内での立食形式にて「理系ソフィアンのつどい」終了後、懇親会を実施致したい。
研究会の運営・管理 
事業企画委員会傘下にて登録済みの研究会活動の運営、管理を行い会員向けに情報提供、親睦の場を提供する。各研究会の主な活動内容は以下の通り

a)ビックデータ研究会
様々な業界(web、金融、自動車、医療、気象等)との事例共有、データマイニング技術向上のための統計学、AI等の勉強会等の実施、学生の参加促進と発表機会の提供等の活動を、コロナ感染状況を勘案しつつ実施する。

b)モビリティ研究会
モビリティの先にあるものを上智ならではの文理融合視点で考えるべく月一回会合を開催し議論をしてきたものの、ASF後しばらくしてからメンバーの相次ぐ脱退に直面したため,会合の頻度を下げると共に,次のフェーズに向けて進め方の見直しを検討する。

c)IoTAI研究会
)運営方針
継続研究の脳磁計、脳型コンピュータ等の研究開発に取り組むとともに、社会に開かれた大学の研究教育を念頭に、文理融合の視点で、社会構造と個人意識の問題解決や、学内外の研究者等との協働研究、国等の実施する研究プロジェクトへの参加等を通じて産学官公民連携の教育や研究開発とその支援を行う。新しい分野としてミリ波・次世代通信系のプロジェクトを立ち上げモビリティ研究会との連携効果を出していく。
) IoTAI研究会活動計画
昨年度に引き続き2023年度も下記の4つのワーキンググループの活動に於いて社会問題解決型研究開発を通して人財発見・次世代リーダーの輩出・育成を目指していく。そのためにも本学の研究教育に関わる先生方への働きかけも併せて実施していきたい。データサイエンス分野は人文社会系学部との連携が求められる分野であり文理融合のモデルで進めて行く。タイミングよく大学のデータサイエンス修士コース開設(23年度)もあり都合がよい。
又、モビリティ研究会と連携し、アプリや次世代通信や人の社会移動に伴う諸問題解決するテーマで推進を行う。身近にはコロナ問題を扱う。
 [以下WGの計画概略] (具体的研究・開発事項・活動内容詳細は下記PDFをご参照)

     ☞ IoT&AI研究会 事業計画2022-2023.pdf

1.脳・こころと智の融合研究WG・・・脳磁計を稼働させ認知症研究を推進。

2.Sophia sound & ASTEM研究WG・・・脳型コンピュータを通じて深層学習の応用展開を目指す。研究成果を書籍出版やIEEE他の学会への発表を進めている。

3.Open Innovation 研究WG・・・大学が社会と繋がる産学官公民の連携支援。LODチャレンジ2022応募や産学官公民連携のワークショップを開催。

4.SDGs X 新社会システム&サービスOSデザイン研究WG・・・社会の構造的問題の解決と、個人個人の意識や認識をただす実践と学びの場を提供。健康系を手始めにAI Xデータサイエンスの活用教育サービスをスタート。

  ④ 企業経営者の会
大学と打合せを行い2023年5月選考を目途に後期博士課程の学生に奨学金支給準備開始する。 奨学金は年間180万円で博士課程修了までの3年間として総額540万円を支給し  博士課程卒業後の奨学金返済は不要とする。今回で3人目の博士奨学生輩出となる。

 以上

写真など

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